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【戦後79年】「知らない世代」から「知らない世代」へ 平和のバトンどうつなぐ 北九州市

FBS福岡放送ニュース / 2024年7月28日 6時32分

「知らない世代」から「知らない世代」へ

太平洋戦争の終戦からまもなく79年です。北九州市で23日、子どもたちが戦争の歴史を学ぶワークショップが開かれました。講師は37歳の男性です。戦争を知らない世代が次の世代へ 「平和のバトン」をつなぎます。

北九州市

■北九州 戦争を次世代に伝えていく会・樺島由彬さん(37)

「8月6日に広島県に原子爆弾が投下されました。8月9日にはどこに原爆が投下されたでしょう。」

23日、北九州市の東戸畑市民センターで、地元の小学生を対象に戦争の歴史を伝えるワークショップが開かれました。講師を務めたのは、樺島由彬さん(37)です。

樺島さん

ロボット部品を製造する会社で働くかたわら、戦争の体験者から直接話を聞き、その人生を漫画で描くなど平和の尊さを伝える活動をしています。これまでに制作した戦争体験者4人分の作品は、ホームページ上で無料で公開しています。

体験を聞いて漫画に

こうした活動を始めるきっかけとなったのは、10年前の27歳の時、鹿児島県の知覧特攻平和会館を訪れたことでした。

■樺島さん

「授業で学んでこなかった歴史を目の当たりにした時に、本当に強い衝撃を受けたことがきっかけ。17、8歳で、自分の命の使い方を真剣に考えていた世代が70年前、80年前にいたのに、27歳の自分は何やっているんだろうというのが強い衝撃だった。」

「自分だったら」

樺島さんはワークショップで、「最後」となることを想像して大切な人への手紙を書いてもらいました。

■小学6年生

「お母さんやお父さんへ。この楽しい家族に生まれてきてよかったです。生まれ変わった時はまた、この家族がいいです。」

手紙を書いてもらった理由は、家族に手紙を残して飛び立った10代の特攻隊員たちがどんな思いを抱えていたのか、想像してもらうためです。

子どもたちは

■小学5年生

「自分たちがその時代だったら、あと8年くらいしたら死んじゃうような作戦に巻き込まれてたかなと思うと怖かったです。」

■小学6年生

「(戦争は)やっぱりしちゃいけないことだと思いました。命が奪われるし、誰にも得はないなと思った。」

■樺島さん

「頭の片隅にでも子どもたちに残ってくれれば、 継承できているのではないかと思うので、その役割を果たしていきたいなと思っています。」

悲惨な記憶を風化させないための「平和のバトン」。戦争を知らない世代から、次の世代へと引き継がれます。

※FBS福岡放送めんたいワイド2024年7月23日午後5時すぎ放送

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