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「本当に戦争をしたんだな」子どもたちが平和学習 もの言わぬ遺品に触れて考える 福岡

FBS福岡放送ニュース / 2024年8月6日 19時46分

平和について考える

1945年8月6日、広島に原爆が投下されました。ことしで79回目の「原爆の日」を迎え、福岡県内でも祈念式典や平和学習が行われ、子どもたちが平和について考えました。

福岡県八女市星野村の「平和の塔」では、“原爆の残り火”が今も燃え続けています。原爆投下直後の広島から持ち帰られたもので、今は「平和の火」として犠牲者を悼んでいます。

79年前に広島に原爆が投下された午前8時15分。平和祈念式典に出席した地元の人たちが黙とうをささげました。

■星野小学校6年・鶴田 葵さん

「日本しか原子爆弾の本当の恐ろしさを知らないのです。だからこそ、原子爆弾は絶対使ってはならないものだということを、日本が語り継いでいかないといけません。」

同じ頃、福岡県福智町の伊方小学校では、平和学習が行われていました。

■武富慈海さん(75)

「千人針と言いますが、意味が分かる人いますか。ひと言でいうと、弾除けのお守りです。」

戦地から戻ってきた兵士たちの遺品を使って、小学生を前に講演していたのは武富慈海さん(75)です。武富さんは、福智町の隣、小竹町で、兵士の遺品や手紙などおよそ3500点を所蔵する「兵士・庶民の戦争資料館」の館長を務めています。遺品に直接触れることができる資料館です。

平和学習でも、触れて学ぶ時間を作りました。

■武富さん

「きょう、特別に持ってきました。これ(銃)は3.9キロあります。兵隊さんはふらふらしたら怒られるわけです。」

■小学生

「重たい。」

武富さんは、遺品の重さや固さを感じることで、戦争の恐怖や苦しみを少しでも感じてほしいと考えています。

■武富さん

「戦争のことを学ばなければ、結局また、人間は愚かやから、同じようなことをするんじゃないか。これからは自分でどうしたら戦争が防げるのか、どうしたら平和を保てるのかを、自分なりに勉強していってください。」

■6年生

「怖かったり、本当に戦争をしたんだなと実感は湧きました。戦争は二度としたくないなと思いました。」

「(戦争については)アニメを見たりだったから、初めて人の話を聞いて、人の命の尊さとか、いろいろ知れて、貴重な体験ができて良かったです。」

戦争の記憶を風化させてはいけない。もの言わぬ遺品が、子どもたちに平和の尊さを伝えています。

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