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【クイーンビートル浸水隠ぺい問題】福岡市がJR九州に「安全をおろそかにしないよう」強く申し入れ 市議会の答弁で明らかに

FBS福岡放送ニュース / 2024年9月9日 20時6分

浸水隠ぺい問題が発覚したクイーンビートル

JR九州のグループ会社が、福岡と韓国・釜山を結ぶ高速船・クイーンビートルの浸水を隠ぺいし、運航を続けていた問題です。福岡市は9日の市議会で、問題の発覚後、JR九州に対し「安全をおろそかにしないよう強く求めた」と明らかにしました。

運休が続くクイーンビートル

JR九州のグループ会社・JR九州高速船は、ことし2月にクイーンビートルの浸水を把握しながら、その後も約4か月間、運航を続けていました。

さらに、浸水を知らせる警報が鳴らないよう、センサーをずらすなどの隠ぺい工作も行っていました。

クイーンビートルの問題について、9日、福岡市議会の9月定例議会で一般質問に立った川口浩議員(無所属)は、港湾施設の使用を認可している市側に答弁を求めました。

福岡市港湾空港局の竹広喜一郎局長は「多くの人命を預かる船舶でありながら、安全がおろそかにされていたことは大変遺憾」と述べました。

答弁する福岡市港湾空港局・竹広喜一郎局長(9日)

その上で、問題の発覚後、JR九州とJR九州高速船に対し「二度とこのようなことが起きないよう、安全をおろそかにしないよう強く申し入れを行っている」と明らかにしました。

この問題について、監査を続けている国土交通省は、海上運送法に基づく行政処分を検討していて、福岡市では国土交通省の監査結果を待って、さらに申し入れを行う方針です。

JR九州は、第三者委員会を設置して原因の究明にあたるほか、安全体制の見直しや意識改革が進むまで、クイーンビートルの運航を再開しない考えを示しています。

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