【随時更新】「固まったのはことし7月すぎ」和田毅投手が現役引退 会見で決断語る 福岡ソフトバンクホークス
FBS福岡放送ニュース / 2024年11月5日 17時9分
ホークスの黄金時代を支えた和田毅投手の現役引退が5日、発表されました。
プロ22年目でユニフォームを脱ぐ決断をした和田投手。午後5時から引退会見を開き、その決断について語りました。
冒頭、和田投手は「本日をもって引退をします。まだ、たくさんのかたからメールや電話をいただいて、返信も連絡も返せていないのですが、この場を借りて伝えさせていただきます」と笑顔で語りました。
その上で「最近決めたわけでもなく、ずっと前から、ずっと前というか、ある程度、固まってきたのは、ことしの7月すぎくらいです。ここまで皆さんに知られずにこの日を迎えられて、自分としては良かったなという思いはあります」と述べました。
「さかのぼれば19年のときから、5年前くらいから。自分としては肩の痛みと戦いながら。18年、まったく投げられずに19年に復帰できたのですが、ダメになったらやめようという気持ちで毎シーズン戦っていました。いろんなかたに言っていました。ウソ偽りなく。自分の中ではホークスで選手としての役割がだんだん終わりを迎えているのかなと。5年間の中で少しずつ出てきた」と明かしました。
そして「ことしは特にそれを強く感じて。それよりも選手ではない立場でホークス、野球界に貢献できる、勉強する時間にあてたいと。そちらの比率が高くなって、その比率が上回ったのがことしだった。ことしはひざの痛み、腰、今回、内転筋の肉離れ。投げていたときも肩の痛みを抱えながら、注射を何回も打ちながら投げていた。決断したからなのか分かりませんが、体がどんどんぼろぼろになっていっているなと今シーズン、最後のほうは投げながら感じていました」と振り返りました。
「ことしはひざの痛みが本当にきつくて、戻れるかどうか、戻れないなと正直、覚悟をしていたのですが治療のかいがあって9月くらいから良くなってきて、もしかしたら試合で投げるようになるかもしれないとなったときに、完全にことしやめようと。決断はしていたが、球団のトップのかたに伝えて。どんなかたちでもいいので、ことしで最後だという思いで自分もやっていたので。どんなかたちであれチームに貢献できるかたちで終わりたいと。最後、肉離れをしてしまって日本シリーズに貢献できず申し訳なかったのですが」と打ち明けました。
一番の思い出を問われ「22年あるんでね」と笑顔で考えた上で「すべてが思い出ですし、新人の頃は日本一を1年目で経験させてもらいましたし、いまじゃ絶対無いと思いますが、先発で完投で胴上げさせてもらった。いま考えたらルーキーで胴上げ投手ってあり得ないなって。そんなことを王監督のときにさせていただいて、いま考えたら不思議なのですが、そこからケガもあったりアメリカに行ったり、失敗もたくさんのことをやりましたが、自分にとってはすべてがプラスになったと思いますし、これまでの野球人生のなかで無駄なことは無かったなと誇りを持って言えるかなと思います」と答えました。
大事にしていたこと、こだわりを持ってきたことを問われ「難しいですね」と考えたあと「最後の、引退試合をしないというか、ファンあってのプロ野球ですし、一人で優勝できるものではないですし。一人のためにやるのも時には大事だと思いますが、やっぱりみんなの力が集まって、同じ方向に向いて勝ち得ていくものだと思うので。それを自分も大事にしていましたし、チームあっての自分だという気持ちでずっと戦っていたので。それを一番最初に気づかせてもらったのは、城島さんに怒られたときが一番そうだった。怒られて、教わってからはずっとそういう気持ちで。それを22年続けられたのは本当に良かったと思います」と明かしました。
22年間、43歳まで現役を続けられた理由について「今までの出会いです。たくさんのかたに出会ったことが今の自分をつくりあげたと思っています。当然、両親、奥さん、娘、たくさんのかたに感謝、携わっていただいたことが今の自分をつくれたと思っています。22年もプロ野球をやらせてもらって感謝しかないです」と語りました。
ファンへの思いについては「日本一、世界一のファンだと思っています。2018年、ケガで1年半も投げられなかったのですが、2019年にマウンドに上がったときに本当にすごい拍手をいただいて、これだけのファンのかたが待ってくれていたのかなと思うとすごくうれしかったですし、あのときの拍手は忘れません。もしかしたら引退試合をしなかったことはファンのかたには裏切り行為になってしまうのかもしれませんが、そこは自分のプライドといいますか、考慮していただけたらなと本当に申し訳ない気持ちではあります」と話しました。
2002年にホークスに入団した和田投手。これまで、日米通算165勝を挙げ、先発の柱として長年ホークスの黄金時代を支えてきました。
一部報道では、来シーズンも現役続行というニュースもあっただけに、急転直下の引退となりました。
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