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シリーズ「こどものミライ」避難所になければ自分で作ろう 段ボールでイスやベッド 小学生が力を合わせて体験 福岡

FBS福岡放送ニュース / 2024年12月3日 9時5分

FBS福岡放送

シリーズ「こどものミライ」です。子どもたちが段ボールで工作をしていますが、作っているのはイスやベッドです。実はこれ、災害が起きた時への備えなんです。

段ボールのイス

■小学生

「この辺りに2個。」

子どもたちが作っているのは、段ボールのイスです。

小学生が対象

福岡市東区の短期大学で初めて開かれたのは、小学生を対象にした「ダンボールで学ぶ防災トレーニング」です。1年生から6年生まで19人が参加しました。

■九州産業大学 造形短期大学部・森下慎也 准教授

「今回は遊びの中で、我々が造形やデザインを勉強している学校なので、そのスキルを使った子どもたちとのレクリエーションで、学びを目的として開催しました。」

近年、日本では災害が頻発しています。11月26日も石川県で震度5弱の地震が起きたばかりです。

地震や水害などが起きた場合、開設されるのが避難所です。避難所として使われるのは多くの場合、学校の体育館や公共のホールで、生活に必要なものが足りないことがあります。

そこで今回、身近にある段ボールを使って、イスやベッド、コップを作る方法を学びます。

■森下 准教授

「(段ボールは)中が空洞で、 上に乗っちゃうとベコンとなっちゃう。硬い方を一番上にして、軟らかいのを一番下にすると大丈夫。」

基礎を教わった後は、当日割りふられたチームに分かれ、それぞれで考えながら作ります。

イスが完成

イスは、空の段ボール箱の上に段ボールの板を重ねて補強するだけで、あっという間に出来上がりました。

■小学生

「座ってみて。」

強度もバッチリのようです。

ベッドの寝心地は?

ベッドは、段ボール箱を複数並べて土台とし、その上に大きな段ボールを敷いて作ります。こちらのチームでは、6つの段ボール箱を使って、土台を作ろうとしていました。

■小学生

「あれ?箱の大きさ違うんじゃない?箱の大きさが違う。」

6つの箱のうち1つだけ、大きさが違うことに気づきました。

■小学生

「こうしたら?」

「それは、でも…。」

お互いにアイデアを出し合いながら、解決策を探ります。監督役の学生の力も借り、6つ使うことをやめて4つの箱で土台を完成させました。みんなで協力して作ったベッドの寝心地は。

■小学生

「暖かいです。」

背もたれ付きのイス

ほかのチームも、それぞれのやり方でイスやベッドを完成させていきます。中には、背もたれ付きのイスを作ったチームもありました。

■小学3年生

「楽しかったです。(難しかったのは)ベッドですかね。土台の箱を作るところ。」

「段ボールで机やベッド、コップが作れるから、もしコップとかがなくても段ボールで作れるんだなって思いました。作ったもので家族を助けられると思います。」

■森下 准教授

「子どもたちは、すごくチームワークを発揮して、いろんなものができたんじゃないかなと思います。普段から連携・協力するという学びを、遊びを通じて育成できたのでは。」

いつどこで起きるか分からない災害。いざという時の知識と技術を、子どもの時から身につけてもらう必要性が高まっています。

※FBS福岡放送めんたいワイド2024年11月28日午後5時すぎ放送

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