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【深刻】冬の味覚「みかん」猛暑で収穫量が減少 価格は高止まり 濃くて甘いのに…今後は? 福岡

FBS福岡放送ニュース / 2024年12月4日 18時23分

FBS福岡放送

冬の味覚「みかん」が今、深刻な事態となっています。ことしの猛暑の影響で、品種によって収穫量が減るなどしていて、生産者は頭を抱えています。

福岡市東区

4日、福岡市東区のスーパーを訪ねました。

■吉原美樹記者

「ありました。おいしそうなみかんがずらりと並んでいます。」

この店では冬の味覚みかんが、Sサイズから大玉サイズまで4種類販売されていました。

■エムズ美和台店・久松浩一店長

「去年は1袋298円などで販売していたので、かなり高めの値段設定になっています。」

SサイズとMサイズのみかんは1袋484円で、去年の同じ時期と比べると150円ほど値上がりしていました。

■買い物客

「ちょっと上がったかなと思いました。安いほうがいいですね。」

これからの時期、みかんは家庭用だけでなく、お歳暮など贈答用としての需要も高まってきます。

■久松店長

「みかんが全然できていないので、入荷する量も少なくなっています。(1袋の量を)これ以上少なくして値段を安くするより、これくらいのボリュームがないと売れません。」

JA全農ふくれんによりますと、今シーズンの福岡県内のみかんの収穫量は、去年の同じ時期の7割程度にとどまっているということです。

福岡・宗像市

生産地で何が起きているのでしょうか。福岡県宗像市のみかん農園を訪ねました。

■なかの風の丘農園・中野栄次さん

「夏の高温と乾燥で、収量が少ない状況です。」

この農園ではおよそ2000本の木でみかんを栽培していますが、今シーズンの収穫量は例年と比べて6割ほどにとどまっているといいます。夏以降も記録的な暑さが続いたことで色づきも遅くなり、みかん狩りのオープン時期を10日ほど遅らせました。

■なかの風の丘農園・中野恵里子さん

「カメムシが水分を取るんです。」

カメムシがみかんの果汁を吸うことで、実が腐ってしまう被害も多かったということです。

暑さを乗り越え甘く

ただ、収穫できたみかんの中には、夏の暑さを乗り越えて味が濃くなり、甘さが強い実もあるといいます。

■元木寛人アナウンサー

「濃厚ですね。ぎゅぎゅっとうま味が凝縮されている感じがします。」

ことし9月ごろから価格が高止まりしているみかん。JA全農ふくれんでは今後も、しばらくは高値が続くとみています。

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