【ストップ！詐欺被害】「犯人があなたから口座を買ったと」「口座が凍結されるので現金を暗号資産に」仙台の警察官をかたる男らのウソの電話で3800万円余りをだまし取られる 福岡

城南警察署

銀行口座を悪用されているというウソの電話を保健医療局の職員や警察官などを名乗る男から受け、福岡市の63歳の女性が暗号資産3800万円余りをだまし取られました。

警察によりますと、ことし9月、福岡市城南区の63歳の女性の自宅の固定電話に、保健医療局の職員を名乗る男から「あなたが仙台市で規制薬物を不正に処方され、受け取っていることになっている」と連絡がありました。

その後、仙台中央警察署の警察官を名乗る別の男から「偽造キャッシュカードの犯人を逮捕し、犯人があなたの銀行口座のキャッシュカードを持っている。あなたから口座を買ったと言っている」などと言われたということです。

女性は警察官を名乗る男の指示に従い、SNSで連絡をとり続けていましたが、翌月になって「このままではあなたの口座が凍結されるが、検事に凍結しないようお願いできる」と言われ、検察官を名乗る男を紹介されました。検察官を名乗る男は「口座が凍結されるので、現金をすべて暗号資産に変えた方がいい」などと話し、女性は指示されるまま現金を暗号資産に変え、相手に指定されたアドレスに6回に渡り、3894万6000円相当の暗号資産を送金し、だまし取られました。

その後、男らと連絡が取れなくなったことから警察に相談し、被害が発覚しました。

警察は、電話の相手が警察などの公的機関を名乗り「逮捕される」「このことは誰にも話してはいけない」などと言うのは不安にさせるための脅し文句だとして、強く注意を呼びかけています。