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特集「キャッチ」福岡のグルメと人情を発信 インフルエンサーは元CA コロナ禍で仕事を失って見えたこと

FBS福岡放送ニュース / 2024年12月15日 8時6分

FBS福岡放送

特集「キャッチ」です。正座をして丁寧にあいさつをするこちらの女性。SNSで見たことがある人もいるかもしれません。元キャビンアテンダントでフォロワー25万人の人気インフルエンサーです。世界中を飛び回っていた女性が魅了されたのは、福岡のグルメと人の温かさです。

りりさん

■グルメインフルエンサー・りりさん

「外に出ると、ありがたいことに声をかけていただくことが増えました。『いつも見てます』とか。」

茨城県出身で福岡市に住む、りりさん(29)は、福岡を拠点に「元CAのグルメ旅」のアカウント名で活動するインフルエンサーです。TikTokとインスタグラムを合わせたフォロワー数は25万人を超えています。

ショート動画を制作

1分ほどのショート動画は、トレードマークの店先で正座してのお辞儀、店のおすすめのメニューを豪快にほおばるテンポの良さが特徴です。

コロナ禍で仕事を失う

グルメインフルエンサーとして活動しているりりさんですが、3年前までは海外の航空会社のキャビンアテンダントでした。幼いころからの夢だったキャビンアテンダントとして32か国を飛び回り、フライトの合間には各地のグルメなどを楽しみながら充実した日々を送っていました。

しかし、新型コロナウイルスによって人生は大きく変わりました。

■りりさん

「月1本くらいしかフライトが入らない月も出るようになって、レイオフ(解雇)されるといううわさも回ってきていたので、いつだろうなとうすうす感じていました。」

就労ビザの有効期限が切れたため、一時帰国しました。

■りりさん

「(滞在先の)ビザの申請が下りなくて『申請が下りないということは現地で働けないよね。ということは解雇だよね』という感じで、日本にいた時に1本電話をもらった。ボロボロに泣いて何も言えなくなっちゃって。人生をかけてCAになったからこそ、仕事を失った時に何も残っていなかったんです、私に。」

りりさんは、キャビンアテンダントのころからSNSでライブ配信していました。解雇された後、日本各地をライブ配信しながら巡る中、福岡で転機が訪れました。

■りりさん

「福岡のおいしいご飯屋さんに行くのが私の生きがいだったんです。こんなおいしいものがあるじゃんと気づいて、これをコンテンツにできないかなと思ったのがきっかけで、食べる動画を撮り始めました。」

「グルメ」と「人の温かさ」

世界中を飛び回っていたりりさんが魅了されたのが、ラーメンやもつ鍋などの福岡のグルメです。加えて、人の温かさなどに魅力を感じ、2022年に福岡への定住を決意しました。福岡グルメを紹介するインフルエンサーとして投稿を続けています。

やり取りを大事に

■りりさん

「よろしくお願いします。」

この日は福岡市・大名の海鮮丼の店を取材しました。使用するのはスマホとスタンドのみです。

■りりさん

「今回これメインで。新しくできたんですか?」

■店員

「そうですね。わりと最近のメニューです。」

りりさんが大事にしているのが、店の人とのやり取りです。

■りりさん

「マグロにこだわりはあるんですか?」

■店員

「対馬産本マグロを全国の皆様に食べてほしくて、いつもその気持ちで料理を作っています。」

■りりさん

「めっちゃ、すてきですね。」

■りりさん

「皆さん、食べ物や物にフォーカスしがちなのですが、私はオーナーさんの思いや、なぜ、このお料理を提供するようになったんだろう、この店を建てるきっかけって何だろうということを発信したい気持ちがすごく大きいので、人の思いを大切に投稿を作っています。」

きっかけは

りりさんが動画制作で「思い」を大切にするようになったのは、福岡を訪れたばかりのある出来事がきっかけだったといいます。

■りりさん

「雨が降っていた日に傘を持っていなくて、信号待ちをしてたんです。そうしたら、後ろからおばあちゃんがさっと傘を差してくれて、お好み焼き屋さんをやっているから、また今度来てねみたいな感じで言ってくださって。」

りりさんはその後、感謝を伝えるため店に向かいました。

■りりさん

「この間、行ったんです、おばあちゃんのお店に。あの時、雨の日に出会った私だよということを伝えて、あの時は本当にありがとうございましたと。おばあちゃんのお店も応援させてくださいと投稿しました。」

編集もスマホで

編集もスマホ1つで行います。

■りりさん

「きょうのポイントは、海鮮のネタが豪華だったので、そこの幸せ感をたくさん表現しています。」

ナレーションも自分で行います。

■りりさん

「声が響いてしまうので、できるだけ響かないように吸収してくれるものを目の前にして話します。やっぱり声のテンションも動画になると半減してしまうので、頑張ってテンション高く話すように心がけています。」

編集は1時間で終了しました。完成したおよそ1分の動画には、りりさんが大切にしている「店の人とのやり取り」も、しっかり盛り込まれていました。

■りりさん

「福岡に住んでいる方はもちろん、福岡に観光に来る方もたくさんいると思う。その時に、食事というのは福岡と切っても切り離せないくらい大きなところだと思うので、その方の思い出に残るようなお店選びのお手伝いをこれからもできたらなと思います。」

りりさん自身が魅了された福岡の「グルメ」と「人」。現在、フォロワーの多くは日本人だということですが、海外の人にももっと福岡の魅力が届くよう、発信を続けていきたいと話しています。

※FBS福岡放送めんたいワイド2024年12月11日午後5時すぎ放送

この記事の動画はこちらから再生できます

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