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【成人の日】「母のような人になりたい」 若者たちが描く未来は 北九州では“ド派手衣装”に“ド派手演出”フェス

FBS福岡放送ニュース / 2025年1月13日 18時55分

FBS福岡放送

13日は「成人の日」です。福岡県内の多くの自治体で、20歳の門出を祝う式典が開かれました。人生の節目を迎えた若者たちからは、親への感謝、そしてこれからの決意が聞かれました。

福岡市中央区

13日朝、福岡市中央区の貸衣装店を訪ねました。

■吉村史織アナウンサー

「こちらでは式典に参加する皆さんが晴れ着姿に着替えていて、会場がとても華やかな雰囲気になっています。」

この店では朝6時から記念式典に向けた着付けやヘアメイクに追われていました。

■店を訪れた人

「わくわくします。成人したので、ちゃんと大人になろうと思います。」

この日、およそ50人の予約が入っていました。

谷川さん親子

紫の振り袖で式典に臨む谷川舞妃さん。娘の晴れ姿にお母さんも笑顔です。

■谷川さんの母親

「これ、私の振り袖なんです。私が着たものなんですよ。」

■谷川舞妃さん

「(服の色を)合わせてきてる。」

■母親

「好きな色を。」

■舞妃さん

「母のような人になりたいです。」

■母親

「上品で。」

成人年齢は、3年前に18歳に引き下げられました。

■店を訪れた人

「18歳の時はまだ高校生で、大学生になって視野が広がって、また違った社会の見方とかがあるので、そこは違うなと思います。」

「(20歳は)いろいろ大人になった感じがするので、自分でできるようになったので、その分(親に)感謝を伝えようかなと思いました。」

福岡市博多区

■吉村アナウンサー

「福岡市の式典が行われる会場です。続々と振り袖姿の人たちが集まってきています。皆さん写真を撮ったり会話を楽しんだりと、友人との再会を楽しんでいる様子です。」

福岡市では今年度、1万7206人が20歳になります。若者たちが描く“未来”を聞きました。

■会場を訪れた人

「学部が建築で、(業界は)いま人手不足がすごいので、私も少しでも力になって支えていきたい。」

「理学療法士の学校に行っていて、患者さんの気持ちに寄り添って、いいリハビリできたらなと思う。」

■松本健獅朗さん

「いまサーフィンをやっているので。」

子どものころからサーフィンを続けている松本さんは、全国大会で上位に入ったこともあります。

■松本さん

「サーフィンをずっとやらせてくれて、サーフィンでずっと自分の進路を決めてきたので、(親に)結果でも恩返ししたいと思います。ことし(大学)日本一になれるように頑張りたいです。」

北九州市小倉北区

一方、“ド派手衣装”で知られる北九州市では、12日に記念式典が行われました。

■児玉悠一朗記者

「会場付近には、このようにきれいな着物を着た成人たちや、あちらにはド派手な衣装を着た成人がたくさん集まっています。」

レインボーのファーにピンク一色の衣装や、竜を肩に乗せ異彩を放つ若者も。個性あふれる“ド派手衣装”は、北九州市の文化としてその魅力が見直され始めています。

■会場を訪れた人

「迷惑かけたので、これからはいっぱい親孝行して、旅行とか連れて行ってあげたいと思います。いまは昼に弁当店で働いています。仕事を頑張って稼ぎまくります。」

「ことし20歳になるんですけど、自分の軸を持っていくためにも、この日を境に親にも感謝して頑張っていきたいと思っています。」

真部さん

ひときわ目を引いたのは、「不動明王」をテーマに背中には真っ赤な炎をまとった男性です。

■電気工事士・真部大地さん

「(総額)40万ちょっと。泣きそうな金額ですね。」

電気工事士として働く真部大地さん。2年前から計画していた衣装に込めた思いを語りました。

■真部さん

「不動明王の炎には意味があって、人の煩悩とか迷いを消す、そんな意味の炎です。僕の周りで支えてくれる親や友達が正しい道に進んでいけるような人間になって導いていきたいと。」

式典にはおよそ8500人が出席し、北九州市の武内市長は「誰かの正解に合わせた人生ではなく、皆さんの人生を正解にしてください」とエールを送りました。

「20th OUEN FES」

式典後、例年であれば片づけが始まる会場ですが。

■児玉記者

「式典は終わりましたが、若者たちが会場内に戻ってきました。」

“ド派手演出”とともに始まったのは「20th OUEN FES(ハタチ応援フェス)」です。「日本一若者を応援するまち」を目標にかかげる北九州市が、若者にとって魅力あるまちを目指し、初めて開催しました。

■お笑い芸人・ノボせもんなべ さん

「さあ皆さん、最高の20歳の式典にしましょう。さあ、いきますよ!スヌーピー。」

芸人のノボせもんなべさんや、水曜日のカンパネラ、武井壮さんなどが出演し、門出を祝福しました。会場は大盛り上がりです。

■会場を訪れた人

「最高だったと思います。地元として誇りに思います。住んでいてよかった。北九州に生まれてよかった。」

これまでの“ド派手衣装”に加え、“ド派手演出”。個性が尊重される社会を目指して。北九州市らしい1日となりました。

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