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【伝統】重い臼を持ち上げて水をかぶり豪快に放り投げる「臼かぶり」 親子で・20歳の節目に それぞれの挑戦 福岡

FBS福岡放送ニュース / 2025年1月14日 19時8分

FBS福岡放送

福岡県大牟田市で13日夜、厄よけの伝統行事「臼(うす)かぶり」が行われました。寒空の中、子どもから大人まで重い臼を持ち上げ、威勢よく水を浴びていました。

福岡・大牟田市

毎年恒例の奇祭「臼かぶり」は、大牟田市の三池本町祇園宮で行われました。臼を持ち上げて中の水をかぶり、後ろに豪快に放り投げます。

明治元年、80軒を焼く大火事が起きたことをきっかけに始まり、火災よけを祈願してバケツや臼の水をかぶります。

4月に新1年生に

子どもたちは、臼の代わりにバケツで挑戦しました。4月に新1年生になる西山怜芯(れいしん)くんは、ことし初参加です。観客からも大きな拍手が送られます。

白野記者

FBSの白野記者も参加させてもらいました。臼の重さはおよそ30キロで、水を入れると40キロほどです。2人に支えてもらいながら、なんとか投げ終わりました。

■白野寛太記者

「ことし、いい一年になりそうです。」

100キロの臼

ここで登場したのは、先ほど挑戦した怜芯くんの父親、将平さんです。挑戦する臼は、水を入れると100キロ近くあります。これを1人だけで持ち上げます。見事、親子そろって成功しました。

■西山将平さん

「親子で出るのが夢だったのでうれしかった。私自身も大きい臼をかぶれたのでよかった。ことし一年、いい一年になりそうだなと思います。文句の付けようのない、いい水かぶりでした。」

■西山怜芯くん

「楽しかった。(1年生になったら何を頑張る?)バスケとバレー。」

20歳の節目に挑戦

結婚や20歳など、節目を迎えた人がかぶる臼は「祝臼(いわいうす)」と呼ばれます。まもなく20歳になる荒木伯允(たかのぶ)さんも「祝臼」に挑戦です。練習では一度も成功しなかったと言いますが、初めて成功させました。

■荒木伯允さん

「本番で投げられてよかったです。地元の祭りに参加して、地域に貢献できる大人になれたらなと思います。」

古くから続く伝統の「臼かぶり」。熱気とともに、ことしも受け継がれました。

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