医療法人で横領の疑い 当時の経理担当の女を逮捕 法人側は1000万円の横領被害を告訴 福岡

朝倉警察署

福岡県朝倉市の医療法人で24万円あまりを横領した疑いで、当時、経理担当だった52歳の女が逮捕されました。この医療法人は、1000万円の横領の被害があったとして告訴していて、警察が余罪の有無を調べています。

業務上横領の疑いで15日、逮捕されたのは朝倉市の派遣社員、前田隆子容疑者（52）です。

前田容疑者は2019年2月、経理担当として勤務していた朝倉市の医療法人の銀行口座から48万6340円を引き出し、そのうち24万6000円を自らの口座に入金して横領した疑いです。

引き出した金は、病院の食堂の運営を委託している業者に支払うためのものでした。

警察の調べに対し「その通り、間違いありません」と話し、容疑を認めているということです。

前田容疑者は2005年から2020年までこの医療法人に勤務していました。警察によりますと、医療法人と前田容疑者は横領をめぐって民事裁判となり、2022年11月、福岡高裁は前田容疑者が医療法人に2500万円を支払うよう命じました。しかし、前田容疑者が応じなかったことから、医療法人は2018年から2019年にかけての1年余りで1000万円分の横領の被害があったとして告訴していました。

警察は前田容疑者が関わっている可能性もあるとみて、カネの使い道や余罪の有無について調べています。