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【密着】「勝つ」よりも「マナー」の柔道大会 背負い投げを決めたい小学生が涙の一歩

FBS福岡放送ニュース / 2025年1月25日 8時32分

FBS福岡放送

スポーツを通じて親子の絆を深めようと、北九州市で小学生の柔道大会が開かれました。「勝つ」ことよりも「マナー」を守ることを目指す大会です。

北九州市八幡東区

■奥村誠悟記者

「会場では複数の試合が同時に行われており、子どもたちの元気な声と熱気であふれています。」

この大会で求められているのは、親が子どもの試合を間近で見守り、試合に勝っても負けても子どもと一緒に礼をすることです。

19日に北九州市八幡東区で開かれた「スポーツひのまるキッズ 九州小学生柔道大会」には、全国21の府県や海外から小学生およそ800人とその保護者が参加しました。

ことしで16回目を迎えるこの大会は、学年別のトーナメント方式で行われ、勝ち負けよりも大切にされているのが「マナー」の順守です。去年の大会でマナー賞を受賞した児童は。

■小学6年・野口一輝(いっき)さん

「出場は3回目です。(どうして受賞できた?)ゴミを拾いました。礼が良かった。試合の前からマナー賞は知っていたから、とてもうれしかったです。」

マナー賞は、大会の公式ブログで各学年ごとに今週中に発表されるということです。

和佳さん

福岡県新宮町の道場に通う小学2年生の原田和佳(わか)さん(7)は、警察官の両親や、姉の影響で柔道を始めました。

■小学2年・原田和佳さん

「1年生から始めました。緊張する。(決めたい技は)背負い投げ。」

和佳さんは、直前まで姉の慧衣(けい)さんたちと背負い投げの練習をして試合に臨みました。しかし、2年生の部は男女混合で、対戦相手は体重が10キロも違う男の子です。和佳さんは得意の背負い投げを決めて勝つことは出来るのでしょうか。

父親の康博さんがそばで見守る中、試合が始まりました。しかし、和佳さんは試合開始からわずか30秒、合わせ技1本で負けてしまいました。

康博さんは、娘と一緒に対戦相手にしっかりと頭をさげます。その直後、和佳さんは康博さんと道場の先生の顔を見ると涙をこらえきれなくなりました。

■新宮少年柔道クラブ 代表・吉武誠一郎さん

「気持ちで負けないこと。大きい声を出すこと。悔しいのは次にぶつけよう。」

■父・原田康博さん

「柔道が強くなることもそうですけれど、礼節とか先輩・後輩とか、人間力が上がってほしいと思います。」

2人の姉が迎える

2人の姉に迎えられ抱きしめられた和佳さん。

■和佳さん

「相手が強くて緊張しました。背負い投げと小内(刈り)で倒せるか試してみたいです。」

柔道家として成長し、家族の絆を深めることができた1日になりました。

角田選手

会場内では、パリオリンピック柔道女子48キロ級金メダリストの角田夏実選手らによる柔道教室も行われました。

■パリオリンピック 柔道女子48キロ級 金・角田夏実選手(32)

「受け身、上手だった。最初入るときに、ついた手が外を向いていたから、ひじが危ない。」

■角田選手

「相手がいたり両親がいたり、周りで支えてくれる人がいるから柔道ができていることを忘れず、諦めずに夢に向かって頑張ってほしいなと思います。」

礼に始まり、礼に終わる。子どもたちは周りへの感謝を忘れずに、畳の上で稽古に励んでいます。

※FBS福岡放送めんたいワイド2025年1月20日午後5時すぎ放送

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