福岡城に天守閣はあったのか「建築されたが壊された」「構造は姫路城」復元的整備を市に提言

FBS福岡放送

実在したかどうかの議論がある福岡城の天守閣について、有識者らでつくる懇談会は31日、「天守閣は存在した」として「復元的整備」を進めるよう福岡市に提言しました。

福岡市役所

高島市長に提言を行ったのは、福岡城の天守閣復元の可否を検討するため、最新の学術研究の成果を調べてきた有識者らによる懇談会です。

調査の結果、懇談会では、

①天守閣は江戸初期に建築されたが、後に壊された

②構造は姫路城と同等で、高さはおよそ26メートル

③外観は黒を基調としていた

と結論づけました。

福岡城跡

その上で、地域の歴史や文化を次世代に伝えるシンボルとして、天守閣を実物に近い形で再建する「復元的整備」を進めるよう提言しています。

そして、天守閣の全容解明に向けた資料の収集・分析や、天守台付近の発掘調査などを求めました。

■福岡城天守の復元的整備を考える懇談会・山中伸一 座長

「市民にとっても誇りになるし、子どもたちにとっても福岡の歴史を知るものになると思う。」

■高島市長

「しっかりこの提言を市の担当部署で読みつつ、これからの進め方についても精査していきたい。」

天守閣の“復元”について、街の人は。

■街の人

「福岡市民である私たちも来たいと思う街にできると思うので、賛成です。」

「集客性は高まるのではと思う。私は来ます。」

「（観光で）見るものが増えるし、 観光客にも日本にも良いと思う。」

「実際、税金を使うと思いますので、賛否両論あるかとは思いますが、 街が盛り上がってくれるのは良いことかなと考えています。」

福岡市は、国の許可を得られれば、2026年度にも天守台などの発掘調査を実施したい考えです。

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