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【詳しく】「ノビ師」と呼ばれた男 その手口と対策は 被害額は大きく…強盗に発展する恐れも

FBS福岡放送ニュース / 2025年2月7日 18時12分

FBS福岡放送

捜査関係者から「ノビ師」と呼ばれていた男が7日、窃盗などの疑いで逮捕されました。FBSのカメラは逮捕前の男をとらえていました。住宅に忍び込む「ノビ」と呼ばれる手口とは。

帽子をかぶり、眼鏡をかけた男。7日、窃盗などの疑いで逮捕された、福岡県柳川市の無職、松本隆光容疑者(68)です。周囲を警戒しているようにも見える、逮捕前の松本容疑者をFBSのカメラがとらえていました。

警察によりますと、松本容疑者は去年12月、福岡県久留米市の82歳の男性の住宅に侵入し、現金およそ66万円とバッグなどおよそ12万円相当を盗んだ疑いです。

ノビ師の手口

住宅に侵入したとみられるのは、午前1時半ごろでした。家にいた6人家族は、就寝中でした。松本容疑者は捜査関係者からは「ノビ師」と呼ばれていました。

住人が寝ている夜間に、カギのかかっていない窓などから忍び込む手口を使う「ノビ師」。住人がいるため財布やバッグなどが確実にあり、被害額が大きくなることに加え、窓などが割られないため被害に気づきにくいのが特徴だということです。

鉢合わせる懸念も

捜査関係者は「ノビ師と住人が鉢合わせると、危害を加えられ強盗に発展する恐れもある」と、強い警戒感を示します。

「ノビ」は3割近く

警察庁の統計によりますと、2023年度、忍び込みによる窃盗の認知件数は全国で4625件でした。住宅侵入の窃盗被害のうち、30%近くを占めています。

格子の過信は禁物

防犯に詳しい専門家は「格子が付いた小さな窓でも油断せずに必ずカギをかけてほしい」と注意を呼びかけます。

■NPO法人 福岡県防犯設備士協会・座親雅夫 副理事長

「格子は非常に弱い。(施錠しない人は)格子を過信して開けっぱなしにして出かける。入る側からするとガラスを割らずに済むので入りやすい。」

30センチあれば侵入できるという

■奥村誠悟記者

「狭そうに見えますが、これぐらいでも入ってこれる?」

■座親 副理事長

「30センチ以上の開口があれば、十分侵入できます。」

一般的なA4サイズのノートの縦幅で、およそ30センチです。たったこれだけの隙間からでも、住宅に侵入できてしまうと言います。

また、庭やベランダに面した大きな窓では、二重ロックに加え、窓が開いたら鳴るセンサー付きの防犯ブザーなども窃盗被害の防止に有効です。

■座親 副理事長

「最終的には音によって威嚇を与えて、近所にも異常を伝える。ポイントとしては音・光・時間。その3つを組み合わせて、できるだけ時間をかけさせて侵入を諦めさせたい。」

同様の被害との関連を調べる

警察の調べに対し、松本容疑者は「疑問に思うことがあるので、認めることはできません」と容疑を否認しているということです。

福岡県や佐賀県では、去年から同じような手口の窃盗被害が複数件発生していて、警察は関連を調べています。

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