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「この状況を打破し自由に住める環境を…」震災・原発事故の被災地から一票に託す思い 福島県

福島中央テレビニュース / 2024年10月16日 18時40分

FCT福島中央テレビ

10月27日投開票の衆院選に向けて、福島県内でも選挙戦が繰り広げられています。福島中央テレビのゴジてれChu!では一票に込める「有権者の思い」を取材しました。16日にお伝えしたのは震災と原発事故からの「復興」についてです。

避難指示の解除が進み本格的な復興に向けて前進する被災地。福島第一原発では処理水の放出が始まり廃炉も新たな局面を迎えました。一方で震災前の姿に戻るにはまだまだ課題が山積しています。

避難先のいわき市から浪江町に通う近藤学さん(70)。300年以上の歴史がある大堀相馬焼の窯元で2024年に故郷で工房を再建しました。

■近藤 学さん(70歳)

「どうしてもやっぱり大堀でやらないと大堀相馬焼は途絶えるっていう思いは強かったんだよね」

原発事故の後、帰還困難区域となった産地の浪江町大堀地区。2023年に一部の避難指示が解除され、念願だった故郷での作品づくりが始まりました。ただ、厳しい現実もあります。

■近藤 学さん(70歳)

「大堀地区ってまだ帰還困難区域、窯元だけが除染されて解除になっている」

かつては20軒以上の窯元があった大堀地区。10年以上人が住んでいない土地は荒れ果てたままで、生活環境も十分に整っていません。そのなかで、近藤さんが今回の選挙に託す思いは。

■近藤 学さん(70歳)

「産地形成への支援です。この状況を早く打破してもらって地区全体がまず解除して自由に住めるようにしてもらう。要するに環境整備。後継者やお客さん、いろんな人の交流が集まってこないと物事進まない。それをまず願っています」

一方、相馬市の漁港。原発事故で壊滅的な打撃を受けた県内の漁業も徐々に復興が進んでいます。ただ。

■漁師 石橋正裕さん

「そこに処理水放水という問題も自分たちは経験したが、処理水放水に伴う風評被害は目立ったものはなくても、まだ根強く原発事故の風評被害は残っています」

漁業者の不安の中で始まった処理水の放出。廃炉の最難関とされる燃料デブリの取り出しは作業の中断が続いていて先が見えない状況です。漁業の復興には廃炉の進捗が欠かせないと話す石橋さん。今回の選挙に託す思いは。

■漁師 石橋正裕さん

「原発事故の風評・不安を払拭する。廃炉への確実な進捗をお願いしたい。自分たちとしても処理水放水という部分ではまだ不安も残っていますし、まだ原発の廃炉が全然進まないというところでは不安があるので、できる限り1日でも早く廃炉を進めてほしい」

震災と原発事故から約13年。福島の復興に、政治はどう応えていくのでしょうか?

衆院選は今月27日に投開票です。

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