福島が感じた2024年の「喜怒哀楽」 1年間のニュースを振り返り
福島中央テレビニュース / 2024年12月29日 6時30分
2024年もいろいろなニュースがありましたが、皆さんは、どのニュースが印象に残っていますか?
元日に起きた能登半島地震、その翌日には羽田空港で航空機が衝突、思えば2024年は、まさに波乱の幕開けでした。県内でも、様々なことが起こり、福島中央テレビの報道フロアには、たくさんのニュースが飛び込んできました。
その中から、喜び、怒り、悲しみ、そして楽しんだ出来事を振り返っていきます。題して、福島が感じた2024年の「喜怒哀楽」スペシャルです。
まずは、喜び編!
体と体がぶつかり合う、迫力の稽古にファンも大興奮!6月、福島市では、大相撲・荒汐部屋の福島合宿が行われました。福島市出身の力士、大波三兄弟の二男の若元春に、三男の若隆景と、角界で活躍する力士たちを一目見ようと…大勢の人が集まりました。
合宿中の8日間で、なんと、のべ7400人もの相撲ファンが訪れたんです。稽古が終わった後は…サクランボ狩り!ファンの熱意と福島の美味しいものに後押しされ、力士たちも英気を養いました。
スポーツでは…この人たちの活躍も忘れられません。パリオリンピックバドミントン混合ダブルスで見事、銅メダルを獲得した、県立富岡高校出身の渡辺勇大選手と五十嵐 有紗選手です。メダルがかかる3位決定戦。一進一退の攻防のなかで渡辺選手が繰り出したこのショットは…しびれました。
スマッシュと同じフォームでゆっくりとシャトルを打ち返す、得意の「ドロップショット」です。震災と原発事故を乗り越えた福島育ちの2人の快挙に県民も沸きました。
そして、パリパラリンピックでは、車いすラグビーの橋本勝也選手がエース級の活躍!見事、金メダルを獲得し、出身地の三春町は喜びに包まれました。
振り返ると、2024年は福島ゆかりの選手たちが世界を舞台に躍動した1年でもありました。
一方で、今年は福島と世界が、よりつながった年でもあります。1月、福島空港と台湾を結ぶ、定期チャーター便の運航がスタート。好調な外国人観光客の波は県内にもやってきました。
旅行好きな台湾の人たちにとって、福島をはじめとした東北は「次の旅行先」として注目されているんだとか。定期チャーター便は、福島の魅力を世界に発信する、そんな喜ばしいきっかけとなっています。
話題変わって、こちらは奥会津の金山町。2023年11月、山間部にある小さな集落・太郎布地区に女の子の赤ちゃんが生まれ、2024年、「ゴジてれChu!」のきぼうのコーナーにも出演してもらいました。赤ちゃんの名前は「玉來」ちゃん。木々や人々に恵まれた、太郎布地区をイメージして名付けたそうです。
地区に赤ちゃんが誕生するのは、実に52年ぶりということで地区の人たちもメロメロでした。その取材からおよそ1年。私たちは、再び玉來ちゃんのもとに。かわいらしくこんなに大きく育っていました。
■母・青沼 恵美子さん
「言葉をしゃべるようになったり、ご飯を食べるようになったり、赤ちゃんだったのが一人の人間みたいになってきて」
どんどん、新しいことができるようになって、近所の人たちも玉來ちゃんを見るのが日々の喜びです。
■父・青沼 大さん
「自然やこの辺の人と一緒に調和してくれたら一番いいと思う」
喜ばしいニュースがあった一方で…
■郡山警察署 馬場孝二署長
「本当に駅前の住民が苦しんでいる、ここは警察が何とかしなくちゃならない」
続いては、怒った編!悪質な客引き行為やぼったくりなど、治安の悪化が懸念されたJR郡山駅前。それを阻止しようと警察が立ち上がりました。不正や違反は許さないと6月には、大規模なパトロールを実施し、犯罪を取り締まりました。
そして、なぜ!?とあ然としたのが…
■いわき信用組合 本多洋八理事長
「10億を超える金額になるというふうに思っている」
11月、いわき信用組合が明らかにしたのは、旧経営陣による不正融資。大口融資先企業の赤字を補てんするため、2008年7月ごろから毎月、不正融資を続けていたと言います。その総額は少なくとも10億円を超え!しかも長年、この事実を隠していたこともわかり、再発防止を求める怒りの声が相次ぎました。
一方で怒りがあれば、悲しみも…シャッターが締まるその最後の瞬間を、見届けようと、多くの人が集まりました。イトーヨーカドーの閉店です。業績不振などを理由に5月、県内でも福島店と郡山店が閉店。
これも時代の変化と受け入れざるを得ないのでしょうが、慣れ親しんだ場所がなくなるのは寂しいものです。
そして、この笑顔がもう見られないのかと思うと、やっぱり寂しい…日本を代表する俳優との別れも今年でした。福島、日本を代表する俳優の死に、悼む声が相次ぎました。
10月、郡山市出身の俳優・西田敏行さんが亡くなりました。
数々の映画やドラマなどに出演した西田さん。震災後、福島を勇気づけようと語った、あの言葉は今も忘れられません。
■西田敏行さん
「今回は本当に大変な目に会いましたけど、ふくしまは負けませんから、今、泣きたいときは、思い切って泣いていいんだよ、辛いだろうって。そこから始まるんですよ。泣いた後に笑えるから」
悲しいことがあっても、そのあとは、笑える。西田さんが語ったように今年も寒い冬を耐え、春には桜が、きれいな花を咲かせました。
なかでも日本三大桜のひとつ三春滝桜は圧巻。日中はもちろん、ライトアップされた夜の姿も、幻想的でまた違った趣を感じさせてくれました。
多くの観光客は、この場所にもやってきました。相双地方の伝統行事「相馬野馬追」です。
2024年は、猛暑を避けるため、5月に開催。5月も暑かったのですが、夏に比べれば状況は良く、熱中症の搬送件数もぐっと減り。危険な暑さで馬が亡くなるという不幸もなく祭りはにぎわいを見せました。
そして、中テレ本社のある郡山市は、2024年市制施行100周年。
打ち上げ花火に…キラキラと輝く純金の小判!さらには、うねめ牛など市の特産を使った「特別会席」!10月の特別なパレードには、ミッキーマウスたちも駆けつけ、100周年を祝いしました。
楽しいことがたくさんあった2024年。最後は、あのビッグサプライズのその後です。
県内の小学校にも届いたメジャーリーグドジャースの大谷翔平選手からの贈り物。野球しようぜの合言葉と共にグローブが寄贈されました。
あれからおよそ1年。西郷村の小学校を訪ねると…ありました!大谷選手がくれたグローブです。西郷村の小田倉小学校では、休み時間にグローブを使って、子どもたちがよくキャッチボールをしているそう。取材したこの日も、ソフトボールを投げて野球を楽しんでいました。
グローブをよく見てみると、ご覧のようにかなり使い込んでいます。グローブをもらって以降、毎日のように使っているそう。
ソフトボールをしているという6年生の男の子は、「いろいろできて、学校で楽しい。中学校でも野球をやりたい」と話し、大谷選手への感謝の言葉を述べました。
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