「殺すわけにはいかない」「殺処分して欲しかった」“こたつ熊”対応巡り市役所には賛否の意見 熊とどう向き合うかの視点も重要 福島・喜多方市
福島中央テレビニュース / 2025年1月30日 18時37分
2024年12月に福島県喜多方市の民家に侵入し居座った熊への対応を巡り自治体には様々な意見が寄せられています。
12月、喜多方市の民家で撮影された映像。コタツの脇で動いているのは“熊”です。この熊は最初に発見されてから20時間以上にわたり民家や近くの小屋に居座り続けました。
喜多方市は関係機関などと協議し近くには他の住宅があり猟銃の使用ができなかったため、熊を駆除することはせず、熊を花火で驚かせ民家から出るよう促し、吹き矢の麻酔で眠らせた後、遠く離れた山に連れて行き放しました。
この熊への対応を巡り、市には、様々な意見が寄せられています。
■喜多方市 東海林和宏さん
「『逃がしてくれて、命を助けてくれてありがとう』という賛成の意見と、『里に下りてきた熊や野生動物は、人が作っている味を知ってしまっているんだからすぐ殺処分すべきだ』という意見、賛否両論があった」
寄せられた意見は50件ほど。賛成意見と反対意見、だいたい半分ずつだったといいます。地元の住民からは…
■地元住民は
「家まで来たからたまげた(びっくりした)」
「殺処分というわけにはいかないんじゃないの」
「やっぱり殺処分してほしかったなって思いますよ」
「里を覚えた熊はまた来るんだそう」
住民の意見はさまざまですが、熊の生態に詳しい専門家によると、猟銃などが使用できず、その場で熊を駆除できない場合、喜多方市と同様に熊を追い払い、遠く離れた場所に放す対応をとる自治体がほとんどだといいます。
■福島大学 食農学類 望月翔太 准教授
「熊に恐怖心を与える。この場所に来ると人間に捕まって怖いと思って、放獣された先で近づかないようにしようという熊もいるのは確か」
一方で、一度、山に返しても再び人里に下りてきてしまう熊もいます。いま、全国各地で問題となっている人里に近づく熊。専門家は、人口減少や耕作放棄地の増加で人と熊との境界線が徐々にずれてきていると分析しています。
■福島大学 食農学類 望月翔太 准教授
「陣取り合戦だと思っています。人がこれまで使っていた場所から撤退をすれば、当然そこには山にいる野生動物たちがその場所を使おうと下りてくるということなので、いかにその陣地を守っていくかはすごく大事な観点になる」
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