コロナ禍で日本酒の家飲みが増える。若い人の方が高いお酒を飲んでいる?
ファイナンシャルフィールド / 2021年3月29日 5時10分
近年、国内だけでなく海外でも人気の日本酒。日本酒といっても、甘口や辛口のものや、フルーティなもの、スパークリングなど、さまざまな種類があり、人気の銘柄のものは入手困難となっているものも。珍しい日本酒をそろえた居酒屋もありますね。しかし、昨今では、居酒屋よりも家で飲むという人が多いかもしれません。
株式会社Clear(東京都渋谷区)は日本酒を飲用する成人男女1324名に「日本酒の飲用に関する消費者動向調査」を行いました(※)。今回は、日本酒に関するさまざまな調査結果を見ていきましょう。
2020年は日本酒の家飲みが前年より20%増。男女ともひとり飲みが多い
日本酒好きの人に、日本酒を飲む頻度を聞いたところ、年代が高いほど頻度が高い傾向にあることがわかりました。「週に2~3日」以上飲むと答えた人は、50代以上では75%、40代では64%、30代では59%、20代では51%となりました。特に50代以上では、「週に4日以上」飲むという人が37%もいました。
日本酒をどこで飲むことが多いか聞いたところ、全体の65%が「どちらかといえば自宅(友人宅含む)」と回答しました。これは前年より20%増となります。コロナ禍による外出自粛や飲食店の営業時間短縮の影響でしょう。
また、男性ではすべての年代で65%以上が家飲みと回答しており、50代以上では74%となりました。一方、女性では家飲みと答えた人は48%(20代)から65%(50代以上)で、男性より全体的に低い数字となりました。女性では「外食・自宅同じくらい」「どちらかといえば外食」が多く、特に20代女性では半数以上が外飲みが多いと回答しました。
日本酒を誰と飲むか聞いたところ、「ひとりで」と回答した男性は78%、女性は31%と、ひとり飲みをするという人が男女とも最も多くなりました。特に男性は2位の「家族と」(38%)の倍以上となり、ひとり飲みをする人が圧倒的に多いことがわかりました。昨年と比較すると、「仕事の付き合いで」と回答した男性は3%減、女性は4%減となりました。
自分用の日本酒は1000円台が最多。ギフト用は高額なものを買う人が多い
自宅用に購入する日本酒(720ml)の予算を聞いたところ、「1000円~1999円」がすべての年代で約6割から7割を占めました。40代が72%と最も多く、年代が高い方が安いお酒を飲んでいるようです。「2000円~3000円」では20代が27%と、若い人は高額な日本酒を買って楽しんでいるようにみえます。40代以上は子供の教育費など支出が多いので、安めのお酒で我慢しているのかもしれません。
一方、ギフト用に購入する日本酒(720ml)の予算については、「2000円~2999円」「3000円~4999円」が合わせて6割から7割で、自宅用と比べて高額なものを選んでいることがわかりました。
特に20代では、さらに高価な「5000円~9999円」を購入する人も16%いました。50代以上では「1999円以下」が20%で、「5000円~9999円」は9%と、若い人に比べてケチのようです。若い人は、せっかくならおいしいお酒を贈って喜んでもらいたいという気持ちが強いようにみえます。
日本酒を自宅用に選ぶときに重視する点を聞くと、1位は「味わい」(80%)で、ギフト用に選ぶときに重視する点では、1位「酒蔵やブランド、銘柄名」(64%)となりました。
日本酒はオンラインで買う人が多い。酒蔵から直接買う人も
どこで日本酒を買うことが多いか聞いたところ、一番多いのは「酒販店」が40.5%ですが、「酒屋のオンラインストア」(14.7%)、「酒蔵のオンラインストア」(11.5%)も多いようです。日本酒の希少銘柄をそろえている酒屋は意外と少なく、品ぞろえ豊富な酒屋から希望の銘柄をネットで注文したり、酒蔵がオンラインストアを持っている場合は直接注文する人もいます。さらに、ウィズコロナの時代では、ますます日本酒の購入のオンライン化が進むと思われます。
2020年4月、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている飲食店への救済措置として、国税庁が「期限付酒類小売業免許」の付与を発表しました。
飲食店で「日本酒をテイクアウトした」ことがある人は13.6%でした。そもそも、一部の飲食店で酒類がテイクアウトできるようになったことを知らなかったという人は26.7%で、お酒のテイクアウトは認知が低いようです。
飲食店はコロナ禍の影響をもろに受けて、厳しい状況にあります。お気に入りのお店からお酒やおつまみをテイクアウトして、応援したいものですね。
[出典]
※株式会社Clear「コロナ禍による外出自粛要請で『家飲み傾向』が65%へ増加」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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