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都市銀行・地方銀行・信用金庫・信用組合……など。さまざまな種類がある金融機関の違いは?

ファイナンシャルフィールド / 2021年6月25日 22時30分

都市銀行・地方銀行・信用金庫・信用組合……など。さまざまな種類がある金融機関の違いは?

ふと疑問に思っても、いまさら人に聞けないことってありますよね。例えば金融機関でも、メガバンク、地銀、信金など、さまざまな種類を普段からよく目にすると思いますが、いざ、その違いはなんですか? といわれると説明できない方は多いのではないでしょうか。   今回は、これらの違いを分かりやすく解説します。

預金を集められるのは銀行だけ

金融機関というと、お金の貸し借りを仕事としているイメージでひとくくりにしがちですが、銀行とその他の金融機関で大きく違う特徴があります。それは、お金を預かることができるかということです。預金の受け入れを行っていいのが「銀行」です。
 
これに対し、信販会社クレジットカード会社、消費者金融といったその他の金融機関は、お金を貸す業務に特化しており、銀行ではないという意味でノンバンクと呼ばれます。
 

銀行のカテゴリは?

銀行には、都市銀行、地方銀行、第二地方銀行などがあります。銀行と名前には付いていませんが、預金を行っているものに信用金庫、信用組合、JAに代表される系統金融機関などの協同組織型金融機関もあります。
 
銀行は銀行法、信用金庫は信用金庫法というように、それぞれ定められた法律に従って運営されています。
 
では、それぞれの違いについて見ていきましょう。
 

都市銀行

全国的に支店を展開し、業務を行っているのが都市銀行です。
 
旧東京、三菱、三和、東海系が統合・合併してできた「三菱UFJ銀行」。旧富士、第一勧業、日本興業、安田信託が統合・合併してできた「みずほ銀行」。旧住友、三井、太陽神戸、太平洋が統合・合併してできた「三井住友銀行」が3大メガバンクと呼ばれ、これに旧大和、奈良、協和、埼玉などの統合・合併による「りそな銀行」を加えた4行が都市銀行です。
 

地方銀行と第二地方銀行

大まかにいうと、地方銀行と第二地方銀行は多くの場合、各都道府県に1行ずつあります(複数ある県もあります)。
 
全国地方銀行協会に属する地方銀行は、都道府県庁所在地に本店を置いているケースが多く見られ、指定金融機関として地方自治体の税金の振り込みを受け付けたり、自治体のお金を預かるなどの業務を行っています
 
第二地方銀行は第二地方銀行協会に属します。もともとは個人、または小規模企業が掛け金を出し、入札や抽選で会員に融資をし合う無尽会社が相互銀行という会員組織になり、その後、全国に52行あった相互銀行が普通銀行へと転換したものです。地域密着型の融資、中小企業に特化しているというような特徴があります。
 

信用金庫

信用金庫は、その地域の会員の出資による非営利法人で、営業地域が一定範囲内に限定されています。会員は地域の居住者、勤務者、事業所を有する者とされ、事業所の場合は従業員300人以下、または資本金9億円以下となっています。預金は誰でも制限はありませんが、融資は原則として会員を対象とし、制限付きで会員外貸出もできます。
 

信用組合

信用組合も信用金庫に似ていますが、組合員となる事業所の条件が従業員300人以下、または資本金3億円以下(卸売業は100人または1億円、小売業は50人または5000万円、サービス業は100人または5000万円)であり、預金は原則として組合員が対象ですが、総預金額の20%までは会員外預金が認められています。
 
また、融資については原則、組合員を対象としていますが、制限付きの場合は組合員以外に貸し出しができます。
 
出典
金融庁 銀行法等の一部を改正する法律要綱
金融庁 免許・許可・登録等を受けている業者一覧 預金取扱等金融機関
日本経済新聞 1989年2月1日 全国の相互銀行52行、普通銀行に転換
一般社団法人 全国信用金庫協会 信用金庫と銀行・信用組合との違い
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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