クレジットカードの手数料とは? 手数料の発生ケースや条件、注意点を紹介
ファイナンシャルフィールド / 2021年6月30日 8時50分
クレジットカードの手数料について、詳しく知りたい方は多いのではないでしょうか。 クレジットカードの手数料は「お店が負担する手数料」と「利用者が負担する手数料」の2種類です。加盟店手数料は、利用者がクレジットカードを使って買い物をする度に発生し、加盟店がクレジットカード会社に支払います。 利用者が負担する手数料は、分割払いやリボ払い、キャッシングなどを利用すると発生します。他にも、遅延損害金や年会費、マークアップフィーなども利用者が負担する手数料です。 ここでは、クレジットカードの手数料の種類や6つの発生ケース、注意点について解説します。
クレジットカードの手数料は大きく2種類
クレジットカードの手数料は「お店が負担する手数料」と「利用者が負担する手数料」の2種類あります。お店が負担する加盟店手数料は、利用者がクレジットカードを使って買い物をする度に発生し、負担額は決済金額に対して一定の割合です。
一方、利用者が負担する手数料は、買い物や支払いで3回以上の分割払いやリボ払いなどを選択すると発生します。
ここでは、クレジットカードの2つの手数料について見ていきましょう。
お店が負担する手数料
クレジットカードの手数料の1つが、お店(加盟店)がクレジットカード会社に支払う加盟店手数料です。決済手数料ともいわれます。利用者がクレジットカードを使って商品やサービスを購入すると、クレジットカード会社に支払う加盟店手数料が発生します。
利用者が手数料を負担する場合は、クレジットカードの分割払いをした時ですが、加盟店手数料は支払い回数に関係なく負担が必要です。加盟店手数料は、決済金額に対して一定の割合で支払います。ただし、クレジットカード会社や業種などによって、手数料割合は変わります。
利用者が負担する手数料
クレジットカードの手数料には、利用者が負担する手数料もあります。翌月一括払い(1回払い)や2回払いは手数料がかかりませんが、3回以上の分割払い、リボ払い、ボーナス払いなどは手数料が発生します。
利用者が負担する手数料は、お店が支払う加盟店手数料のように一定ではありません。手数料の金額はクレジットカード会社によって異なります。
手数料が利用者負担になる6つのケース
利用者が負担するクレジットカード手数料は、分割払いやリボ払い、キャッシングをした際に発生します。支払いが遅れた場合には遅延損害金も発生します。
また、年会費が有料のクレジットカードは毎年年会費を支払う必要があり、海外でクレジットカードを使うとマークアップフィーが発生するので覚えておきましょう。
ここでは、手数料が利用者負担になる6つのケースについて紹介します。
分割払い
一般的に、3回以上の分割払いをするとクレジットカードの手数料が発生します。分割払いをすれば、複数回にわたって分割できるため、高額商品を購入した場合にも月々の支払額を抑えることが可能です。ただし、元金+手数料を返済することになるため、1回払い・2回払いに比べると支払総額は多くなります。
例えば、楽天カードの場合2回〜36回の分割払いができ、実質年率は12.25%〜15.0%です(2回払いは手数料無料)。
リボ払い
リボ払いをすると手数料が発生します。リボ払いはリボルビング払いのことで、毎月一定額を支払う方法です。例えば、楽天カードのリボ払いは支払金額を3000円以上1000円単位で設定でき、実質年率は15.0%です。支払金額を少なく設定すると、完済までの期間が長くなり、その分多くの手数料を負担することになります。
キャッシング
キャッシングは、クレジットカードに付帯するキャッシング枠を利用して、ATMなどでお金を借りることです。急にお金が必要になった時に借り入れでき、翌月1回払いまたはリボ払いなどで返済をします。どの返済方法を選択しても手数料がかかります。
例えば、JCBクレジットカードのキャッシングは金利が年15.0%〜18.0%です。クレジットカードのキャッシングを利用すると、ショッピング枠が減ることも考慮したうえで、利用する必要があります。
遅延損害金
遅延損害金とはクレジットカードの支払いが遅れた場合に発生する手数料のことです。支払いが遅れた場合は、支払いの翌日から支払い完了日までの日数分について遅延損害金を負担しなくてはなりません。
例えば、楽天カードの場合はカードショッピングの遅延損害金は年14.6%、キャッシングの場合は年20.0%かかります。クレジットカードの支払いやキャッシングの返済に遅れなければ、遅延損害金は発生しません。
年会費
クレジットカードの年会費も利用者負担の手数料といえます。年会費が有料のクレジットカードであれば、毎年決まった時期に年会費を支払います。
例えば、アメリカン・エキスプレス・カードであれば年会費は1万3200円(税込)です。カードを使っても使わなくても、所持している場合は毎年1万3200円の年会費を支払う必要があります。
ただし、楽天カードやエポスカードのように年会費無料のクレジットカードを選べば、毎年年会費を支払うこともありません。
海外利用時
海外でクレジットカードを利用すると、国際ブランドが設定する円換算レートに、海外利用に伴うコストとして事務手数料(マークアップフィー)が加算されます。
マークアップフィーは保有するカード(ブランド)によって、次のように異なります。
・Visa:2.20%をプラスしたレートで円換算
・MasterCard:2.20%をプラスしたレートで円換算
・JCB:2.15%をプラスしたレートで円換算
・American Express:2.00%をプラスしたレートで円換算
海外利用を予定している場合は、マークアップフィーについても把握しておきましょう。
クレジットカード手数料の注意点
加盟店から、クレジットカードの手数料を上乗せ請求された場合は応じてはいけません。利用者への上乗せ請求は規約違反となるからです。万が一、請求された場合は支払うことなく、クレジットカード会社に連絡をしましょう。
また、手数料が発生する場合は事前にシミュレーションをしてください。元金+手数料を支払うことになるため、先に返済のめどを立てておくことが大切です。
ここでは、クレジットカード手数料の注意点について見ていきましょう。
手数料上乗せは違反
加盟店による手数料の上乗せは禁止されていることを覚えておきましょう。加盟店にとって、利用者がクレジットカードを使うたびに発生する加盟店手数料は、コスト以外の何ものでもありません。コストが増えれば利益を圧迫してしまいます。
少しでもコスト分を回収しようと、加盟店が利用者の手数料に上乗せして請求することは、規約違反とみなされます。
もし、通常の手数料に上乗せして請求された場合は、クレジットカード会社に連絡しましょう。
事前に手数料をシミュレーションしておく
分割払いやリボ払い、キャッシングなど、クレジットカードで手数料が発生する場合は、事前にシミュレーションをしましょう。元金+手数料を返済しなくてはいけないため、早めに手数料や総支払額を把握し、資金計画を立てる必要があります。
クレジットカード会社のホームページ上でシミュレーションができますので、事前確認してください。
手数料がかからないようにクレジットカードを利用しよう!
クレジットカードには「お店が負担する手数料」と「利用者が負担する手数料」があり、分割払いやリボ払い、キャッシングなどを利用すれば手数料が発生します。手数料が発生する場合は、事前にシミュレーションを行い、返済のめどを立てておくことが大切です。
また、利用者にとって手数料はコストなので、極力手数料がかからない使い方をしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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