クレジットカードを紛失したときの正しい対応は? 補償や再発行についても確認しよう
ファイナンシャルフィールド / 2021年6月30日 9時15分
![クレジットカードを紛失したときの正しい対応は? 補償や再発行についても確認しよう](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_109669_0-small.jpg)
クレジットカードが第三者の手に渡れば不正利用される可能性もあるため、万が一紛失すれば多くの方が不安でたまらなくなるでしょう。どう対処すればよいのかわからずに、パニックに陥ってしまう方も多いのではないでしょうか。 クレジットカードを紛失した場合、不正利用などの被害防止に最も有効な手だてでは、一刻でも早く対処することです。 そこでこの記事では、クレジットカードを紛失した際の正しい対処法や、不正利用に対する補償についてまとめました。加えて、紛失したクレジットカードの再発行手続きについても解説していきます。
クレジットカードを紛失したときの対応の手順
クレジットカードを紛失したときは、次の3つの対応をとりましょう。
- 1.速やかにカード会社に連絡する
- 2.警察に紛失届・盗難届を出す
- 3.不正使用がないか請求書などを確認する
第三者の手に渡り不正に利用されるなどの被害を抑えるため、できるだけ速やかに対処することが大切です。以下で1~3の各対応について、詳しく解説します。
STEP1.速やかにカード会社に連絡する
クレジットカードの紛失に気づいたとき一番はじめにやるべきことは、できる限り速やかにカード会社の盗難・紛失対応窓口に連絡することです。
一般的にクレジットカード会社では、年中無休・24時間受付の、盗難・紛失専用電話窓口(フリーコール・ナビダイヤルなど)を設けています。電話をかけてカードを紛失したことを伝えると、カードの利用を停止できます。
また、会社によってはWEBサイトやアプリで盗難・紛失時の手続きができる場合もあるため、利用しているクレジットカードの手続き方法を確認してみてください。
できるだけ早くカードを停止することで、カードが第三者の手に渡った場合の不正利用を防げます。
なお、盗難・紛失を届けて利用停止したクレジットカードは無効となり、仮に見つかったとしても再開できないため注意しましょう。再び利用したい場合は、後に説明する再発行手続きが必要です。
STEP2.警察に紛失届・盗難届を出す
クレジットカード会社に連絡をしたら、警察署にも忘れずに届け出ましょう。警察署に届け出ておくことで、万が一不正利用の被害にあった場合に、補償が受けられます(規約違反があった場合など一部ケースを除く)。
警察署への届け出は、最寄りの警察署窓口や交番のほか、都道府県の電子申請サービスでも行えます。届け出時に聞かれるのは、一般的に次のような情報です。
・紛失日時
・紛失場所
・紛失時の状況
警察にクレジットカード紛失の届け出をして受理されると、届け出の受付番号が発行されます。受付番号は警察に届け出たことの証明になるため、番号がわかったら必ずクレジットカード会社に伝えましょう。
STEP3.不正使用がないか請求書などを確認する
クレジットカードの紛失に気づいてから利用明細や請求書が届いた場合は、身に覚えのない利用履歴がないか、内容を詳細に確認しましょう。
不正使用の金額は高額とは限らず、バレにくいように少額ずつ使用するケースもあります。少しでも気になるカード利用履歴があるときは、カード会社に問い合わせて詳細を確認しましょう。
海外でクレジットカードを紛失した場合の対処法
海外でクレジットカードを紛失した場合も、おおまかな対応の流れは国内で紛失したときと同じです。
まずは、クレジットカード会社の海外旅行者専用サポートデスクなどの対応窓口に紛失を連絡し、カードの利用を停止しましょう。海外旅行者向け窓口も、年中無休・24時間対応が一般的です。
次に現地の警察へ紛失届を出し、受理された際に発行される番号をクレジットカード会社に報告してください。海外での警察対応などが不安な場合は、クレジットカード会社の担当者に相談すれば、サポートを受けられます。
また、残りの滞在期間中にクレジットカードがないと困る場合は、代替カードを緊急発行できることがあるため確認してみましょう。手数料が必要ですが、滞在場所が主要都市なら、依頼後数日中にカードを受け取れます。
ただし、代替カードが使えるのは海外滞在中のみのため、帰国後は再発行が必要です。
クレジットカード紛失・盗難時の補償はある?
クレジットカードの紛失により不正利用の被害にあった場合は、損害分の補償を受けられます。
ただし補償される範囲は一般的に、クレジットカード会社に紛失の連絡をした時点から起算して60日前までに発生した損害に限られます。つまり、紛失に気づくタイミングやカード会社への連絡のタイミングが遅れるほど、古い被害への補償が無効になる可能性が高くなるということです。
クレジットカードの紛失に気づいたら、とにかく速やかにカード会社に連絡することが重要です。
また、クレジットカード会員規約に違反している、利用者に過失がある場合には、万が一不正利用の被害にあっても補償が受けられない場合があるため、注意してください。
紛失したクレジットカードを再発行する方法
紛失時に利用停止したクレジットカードは無効となるため、再びクレジットカードを利用するためには、新規で再発行する必要があります。
クレジットカードの再発行手続きの方法は、紛失したことをクレジットカード会社に連絡したときに、電話またはWEBで案内されます。電話の場合は再発行を依頼して申込書類を受け取り、記入して返送しましょう。WEBの場合は、そのまま手続きできる場合が多いようです。
クレジットカードの再発行は、契約者本人による手続きが必須です。クレジットカード会社やカードの種類にもよりますが、1000円程度の再発行手数料がかかる場合があります。クレジットカードが再発行されるまでの期間は、再審査や郵送にかかる時間も含めると、およそ1、2週間程度みておくとよいでしょう。
クレジットカード再発行後にやること
再発行したクレジットカードが手元に届いたら、すぐに油性ペンなどの消えにくい筆記具で、カード裏面に署名しましょう。また、紛失した旧カードの暗証番号が第三者に知られている可能性があるため、全く別の暗証番号に変更しておくと安心です。
再発行後のクレジットカードは、以前とはカード番号が変わっています。そのため、カード決済を選択している支払先に、新しいカード情報を登録し直さなければなりません。登録を忘れると、支払いの遅延が発生したりサービスが解除されたりする可能性があるため、抜けや漏れのないようにしてください。
カード情報の再登録が必要となるサービスには、次のようなものがあります。
・公共料金(電気、ガス、水道など)
・電話代(固定電話・携帯電話)
・ショッピングサイト
・各種サブスクリプションサービス
・各種提携ポイント
ただし、旧カードで貯めていたカード会社のポイントやマイルは、自動的に新しいクレジットカードに引き継がれるのが一般的です。
なお、再発行手続き中に紛失したカードが見つかっても、すでに無効となっているため使用できません。念のためハサミなどで裁断したうえで、破棄してください。
クレジットカードを紛失したら速やかに届け出を
クレジットカードを紛失した際に最も大切なのは、不正利用などの被害を防ぐために、できる限り速やかにクレジットカード会社や警察に届け出ることです。万が一不正利用の被害にあった場合の補償範囲も、一般的に届け出から60日前までのため、その点でも、一刻も早い連絡が重要です。これは、紛失した場所が国内でも海外でも変わりません。
また、クレジットカードを紛失して利用を停止すると、新規カードの再発行が必要です。新規カード発行後には、利用しているサービスの支払情報更新などの手続きを忘れないようにしましょう。
クレジットカードを紛失した際は、慌てずに、必要な手続きを1つずつ確実に進めることが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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