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下降局面で現れやすい「三川」・「逆三尊」ってどういう意味?

ファイナンシャルフィールド / 2021年7月7日 9時0分

下降局面で現れやすい「三川」・「逆三尊」ってどういう意味?

前回まで5回にわたり、日本を代表する「酒田五法」というチャート分析のうち「三山」・「三尊」についてお伝えしてきました。   三山・三尊は相場の天井付近で出現するトレンド転換パターンですが、今回からは相場の底付近で出現する「三川」・「逆三尊」について言及していきたいと思います。

三川(さんせん)とは

「三川」は、三山とは真逆の形状を示します。チャートのイメージとしては以下のようになります。
 

※筆者作成
 
三川の特徴としては、相場の底が3回繰り返される点です。
 
例えば、それまで続いてきた下降局面において、1回目の底値をつけ、いったん上昇するものの再び下落し、2回目の底値をつけてから再び値を戻すも、再度下落して3回目の底値をつけ、その後、一気に反転上昇していくパターンです。
 
三川では「川」の字で表現されていますが、これは形状が川の字を示しているというよりも、三山の「山」の形状に対する言葉と理解しておいた方が分かりやすいかもしれません。山に対して川といったイメージでしょうか。
 
三川では相場の底が3回も繰り返されるため、三川が出現すると、「流石にいい加減、上昇していくだろう」と期待されるようになります。
 

逆三尊(ぎゃくさんぞん)とは

三川のうち、より特徴的なのが「逆三尊」と呼ばれる形状です。
 

※筆者作成
 
通常の三川との違いは、2回目の底値が1回目の底値と3回目の底値よりも低い位置にある点です。いわゆるトリプルボトムの典型ですが、それまでの下降局面が2回目の底値で終わり、3回目の底値が確認されたため、その後、上昇相場として急激に値が戻っていくと期待されるようになります。
 

まとめ

三川や逆三尊は、三山や三尊の逆パターンであるため、以前お示しした三山・三尊の記事と読み併せて理解していただき、今回は取りあえず形状のイメージをしていただければと思います。その上で次回は、三川が実際のチャートでどのような形状で出現しているかを確認し、どのように投資判断に結び付けていけばいいかを考えていきたいと思います。
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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