糖質オフスイーツの売れ行きが好調? 糖質制限をしている人ってどれくらいいるの?
ファイナンシャルフィールド / 2021年7月13日 2時40分
![糖質オフスイーツの売れ行きが好調? 糖質制限をしている人ってどれくらいいるの?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_110567_0-small.jpg)
近年、「糖質オフ」「低糖質」「ロカボ」を謳った商品のCMを目にする機会が多くなりました。 社会的に健康志向も高まっているなか、なんとなく「買うなら低糖質のもの」と考えている方も少なくないのではないでしょうか。 実際、このような低糖質の食品はどれくらい売れていて、どれくらい望まれているのでしょう。今回は糖質オフスイーツについての調査結果を紐解いていきたいと思います。
前年比およそ150%! 糖質オフスイーツの市場は年々拡大中
まずは、株式会社富士経済が発表したスイーツ市場の調査結果(※1)を見てみましょう。
●2020年見込 1兆4711億円
●2021年予測 1兆5507億円
スイーツ全体の国内市場は上記の結果に。
2020年は、百貨店や大型商業施設に出店するスイーツ専門店などが、臨時休業や営業時間の短縮をしたため、前年比92%という数字に落ち込んでしまったようです。
一方、2021年の予測は前年比105.4%に拡大。これは、スイーツ専門店などがオンラインショッピングに力を入れ始めたことなどが影響しているとみられます。
最近はコンビニスイーツも種類が豊富で、SNSなどで話題になったものはしばらく売り切れが続くこともありますよね。量販店では、家族でおうち時間を過ごすためのバウムクーヘンやパウンドケーキ(洋生菓子より日持ちのするドライ洋菓子)などが人気。
そんなコンビニスイーツと量販店スイーツの市場見込みは以下のとおり。
●量販店 3211億円
●コンビニ 2313億円
コンビニは客単価的が低いものの、2020年はチルドデザートの人気でスイーツ市場を支えました。量販店、コンビニともに前年比100%超えでスイーツ市場は好調が見込まれていることが分かります。
では、糖質オフスイーツはどうなのでしょうか?
ここでは、量販店、コンビニ、ドラッグストア、チェーン和洋菓子店などで販売される、糖質オフスイーツ(ロカボスイーツ、低糖質訴求商品を含む)が対象になっています。
●2020年見込 59億円
●2021年予測 72億円
糖質オフスイーツの2020年の市場は2019年に比べて147.5%も拡大し、さらに2021年は122.0%の拡大が続くと予想されています。
健康に気を遣う人が増えたのはもちろん、近年の低糖質ブームの影響も大きそうです。
人工的な味がするといわれていたのも以前の話で、ここ最近は味覚面なども向上が図られているとのこと。これからもぐんぐん市場を拡大していきそうな予感がしますね。
およそ4割もの人が低糖質商品を買いたいと思っている!
市場が拡大しているということは、需要が増えているということ。世間のみなさんは低糖質商品をどれくらい買いたいと思っているのでしょうか。
マイボイスコム株式会社が発表した低糖質食品に関する調査結果(※2)を見てみましょう。これは、10代から70代の男女1万38名を対象に行われたものです。
まず、「食品・飲料購入時に気にする栄養素・成分」を聞いたところ、1位は「熱量、エネルギー」が34.1%、2位が「糖質」で24.1%、3位が「食塩相当量」で22.6%という結果でした。多くの人が糖質を気にしているということが分かります。
糖質についての意識などは、以下のとおり。
●気にしている 10.1%
●まあ気にしている 30.3%
●どちらともいえない 15.7%
●あまり気にしていない 23.0%
●気にしていない 20.9%
●糖質制限している 11.8%
●糖質制限していたことがあるが、今は行っていない 10.9%
●糖質制限したことはない 74.3%
糖質を気にしている人はおよそ4割、実際に糖質制限をしている人はおよそ1割という結果になりました。糖質を気にしつつも、特に制限はしていないという人が3割ほどいることが分かります。
低糖質食品の購入意欲については、以下のとおり。
●購入したい 10.3%
●まあ購入したい 26.3%
●どちらともいえない 38.5%
●あまり購入したくない 11.4%
●購入したくない 13.3%
購入意欲がある人は、4割弱でした。糖質を気にしている人がおよそ4割でしたから、需要の割合とだいたい合っているようですね。
購入したいという人の具体的な理由として、「糖質の少ないものを選ぶことで、少しでも体重増加などを抑えることにつながればと思うから。(女性37歳)」といったものも。おうち時間が増えてダイエットを意識し、糖質を少しでも減らそうと取り組む人もじわじわと増えてきているのかもしれません。
社会情勢などの影響から2020年に一度落ち込んだスイーツ市場。そんな中、糖質オフスイーツは右肩上がりで拡大を続けています。健康志向の需要の後押しもあることですし、今後の快進撃にも注目です。
[出典]
※1 株式会社富士経済「“おうち時間”でプチ贅沢需要が高まる スイーツ主要チャネルの国内市場を調査」
※2 マイボイスコム株式会社「【低糖質食品に関する調査】食生活で糖質を気にしている人は4割、糖質制限している人は1割強。低糖質商品の購入意向者は4割弱」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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