新生銀行の住宅ローンってどうなの? FPがプロの視点からレビュー!
ファイナンシャルフィールド / 2021年7月14日 10時10分
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新生銀行の住宅ローンは、どのような特徴があるのでしょうか。FP(ファイナンシャルプランナー)が解説します。 (本稿は、2021年6月時点の情報です)
新生銀行 住宅ローンの利用条件って?
まず、新生銀行の住宅ローンを利用するにあたり、どのような条件があるのか見てみましょう。
■利用者に関する条件
新生銀行の住宅ローンを利用するには、以下のすべての条件を満たす必要があります。
1.新生総合口座パワーフレックスを開設していること(申し込みと同時に開設すること)
2.借入時の年齢が満20歳以上65歳以下で、完済時の年齢が80歳未満であること
3.新生銀行が用意している団体信用生命保険に加入できること
4.勤続年数が2年以上あること
5.前年度の税込年収が300万円以上の正社員もしくは契約社員であること
6.自営業者の場合は経営歴が2年以上あり、かつ2年平均の所得金額(経費控除後)が300万円以上であること
7.日本国籍もしくは永住許可を持っていること
■資金使途に関する条件
住宅ローンの契約者および家族が居住する住宅の購入資金や建築費用のほか、リフォーム資金や借り換えの際の費用に利用できます。
ただし、購入する住宅の延べ床面積が50平方メートル(マンションの場合は30平方メートル)という基準を満たす必要があります。また、住居の50%以上が自分たちの居住スペースである必要があります。
■借入可能額および返済期間に関する条件
借入可能額は500万円以上3億円以下(10万円単位)となっており、かなり高額に設定されています。ただし、3億円の上限は新築および購入のみで、リフォーム費用については上限が1億円以下とされています。
借入期間は5年以上35年以内で、1年単位で設定できますが、完済年齢の上限である80歳未満で設定する必要があります。
■返済方法その他に関する条件
返済方法は「元利均等返済」のみです。また、借入金額の40%までの金額については、ボーナス払いを利用することも可能です。
(出典:新生銀行「住宅ローン商品概要説明書」(※))
新生銀行の住宅ローンの特徴と注意点
次に、新生銀行の住宅ローンの特徴、および注意点にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
<特徴1>金利プランが豊富に用意されている
「変動金利(半年型)タイプ」と「変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>」、「当初固定金利タイプ」「長期固定金利タイプ」のほか、「ステップダウン金利タイプ」が用意されており、選択可能なものを組み合わせるミックスローンを利用することもできます。
<特徴2>事務取扱手数料が定額型のプランを選択できる
金利タイプによっては、事務取扱手数料が定額型のものがあり、その額は5万5000円(税込)に設定されている。
<特徴3:団体信用生命保険の保障内容が充実している>
新生銀行の住宅ローンに用意されている「安心保障付団信」は、介護状態になった際にも住宅ローンの残債が保障されるという、非常に手厚い内容となっています。具体的には、要介護3以上などの介護状態になった際に保障されます。
そして、この団信の加入にあたって、金利の上乗せが必要ないという点も非常に魅力的といえます。
<注意点1>変動金利特有の5年ルールが適用されない
新生銀行の住宅ローンでは、変動金利プランを選択した際の5年ルールが適用されません。したがって、金利の見直し月である5月と11月の翌月にあたる、6月と12月から返済額が変わることになります。
また、125%ルールも適用されないことから、急激な金利上昇局面においては返済額が大きく増える可能性がある点にも注意が必要です。
新生銀行の住宅ローンに向いているのはこんな人!
新生銀行は、変動金利プランを選択した際に5年ルールが適用されません。したがって、ある程度の返済額の変動にも対応できる収入、もしくは貯蓄がある方に向いているといえます。
また、事務取扱手数料が低額なプランを選ぶことができる点や、契約の際に電子契約を選ぶことで印紙代の節約になることから、諸費用を抑えたいという方にも向いています。
新生銀行の住宅ローンの契約までの流れと期間
新生銀行の住宅ローンの申し込みから契約までの流れは以下のとおりです。
- 1.インターネットもしくは郵送にて審査を申し込む
- 2.審査に必要な書類が郵送されてくるので、インターネット上でアップロード、もしくは記入して返送する
- 3.審査結果の通知が届く
- 4.審査に通過したら、担当者と電話で契約内容について最終確認を行う
- 5.契約手続きを行う
新生銀行の住宅ローンの手続きにおいて、事前審査はありません。したがってすぐに本審査に進む流れとなります。申し込みから借り入れまでは、最短で1ヶ月となっていますが、余裕をもって1ヶ月半程度見ておけばよいでしょう。
まとめ
新生銀行の住宅ローンは、金利プランが豊富に用意されているほか、諸費用を安く抑える仕組みが設けられています。さらに、事前審査が省略できる点は画期的といえるでしょう。
しかし、5%ルールや125%ルールが適用されない点には注意する必要があります。
また、住宅ローン利用者に対して、借り入れ後も安心して利用できるように「安心パック」が用意されていることも評価できる点といえます。
これは、オプションとして加入できるサービス・特約で、住宅ローンという長期の返済において、将来起こりうるライフイベントの変化に対応するものです。
家事代行サービスや病児保育サービスなどのプランも選べるようになっており、共働きの方が安心して返済を続けることができるようになっていますので、自分たちのライフプランに合っていると感じるのであれば、選択の1つに入れても良い住宅ローン商品といえます。
出典 (※)新生銀行「パワースマート住宅ローン 商品説明書」
執筆者:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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