リタイア後は意外と楽しい? 中高年に聞いた年金・経済事情やリタイア後の実態
ファイナンシャルフィールド / 2021年7月17日 4時10分
リタイア後の人生を考えたとき、「貯金が足りるか心配」「突然やることがなくなって老け込みそう」など、不安が募りがち。 しかし、当の本人たちは「意外と楽しい」と思っていることが判明……! 今回は、そんな当事者世代の年金やお金の事情を中心に、未来ビジョン研究所株式会社が発表した調査結果(※)をチェックしてみましょう。
リタイア後は意外と楽しい!? 年代が上がるほど気楽に
この調査は、全国40代から70代の男女を対象に行われました
最初に、リタイア後についてどう考えているかを見てみます。本件について、「リタイア後」というのは、定年後および⼦育て卒業後ないし⼦育て卒業と同等の時期の後のことを指します。
【リタイア後について、どのようにお考えですか(世代別)】
●意外と楽しい(楽しみ)計 61.6%
●意外に辛い(辛そう)計 38.4%
●意外と楽しい(楽しみ)計 63.1%
●意外に辛い(辛そう)計 36.9%
●意外と楽しい(楽しみ)計 78.1%
●意外に辛い(辛そう)計 21.9%
●意外と楽しい(楽しみ)計 83.5%
●意外に辛い(辛そう)計 16.5%
この結果を見ると、年代が上がるほど「リタイア後は意外と楽しい(楽しみ)」と思っていることが分かります。
実際リタイアしていると考えられる60代、70代は楽しいと回答している人がおよそ8割に。リタイア後は思っている以上に楽しいのかもしれません。
経済的にやっていける? 年金の実態は
老後に趣味や旅行を楽しむためには、お金も必要です。リタイア後といえば年金が思い浮かびますが、実際のところはどうなのでしょうか。
【<年金>リタイア後について、どのようにお考えですか(世代別)】
●年金があるのでそれなりに助かる(助かりそう)計 41%
●年金があっても苦しい(苦しそう)計 59%
●年金があるのでそれなりに助かる(助かりそう)計 42.3%
●年金があっても苦しい(苦しそう)計 57.7%
●年金があるのでそれなりに助かる(助かりそう)計 61.6%
●年金があっても苦しい(苦しそう)計 38.4%
●年金があるのでそれなりに助かる(助かりそう)計 73%
●年金があっても苦しい(苦しそう)計 27.0%
こちらも、リタイア前世代とリタイア後世代で割合が逆転する結果に。
40代から50代では「苦しい(苦しそう)」と回答している人が上回っていますが、60代から70代では「助かる(助かりそう)」の方が多くなっています。
年金については本当に支払われるのかなど心配事も多いですが、今現在受給していると思われる世代にとっては、助けになるという認識のようです。
また、リタイア後に使えるお金は年金だけではありません。経済的にやっていけるかどうかはどのように見ているのでしょうか。
【経済的にやっていけそうか(世代別)】
●経済的にそれなりにやっていける(いけそう)計 41.4%
●経済的に苦しい(苦しそう)計 58.6%
●経済的にそれなりにやっていける(いけそう)計 44.2%
●経済的に苦しい(苦しそう)計 55.8%
●経済的にそれなりにやっていける(いけそう)計 60.3%
●経済的に苦しい(苦しそう)計 39.7%
●経済的にそれなりにやっていける(いけそう)計 70.8%
●経済的に苦しい(苦しそう)計 29.2%
こちらも先程と同じく、リタイア前と思われる世代は「苦しい(苦しそう)」の方が多く、リタイア後と思われる世代は「やっていける(いけそう)」の方が多いという結果に。
実際にリタイア後の生活を送ってみると、それなりに楽しんでやっていけるということが分かります。希望が持てますね。
子どもに関するお金がかからないとこんなに楽!
では最後に、子どもに関するお金について見てみましょう。
【子どもの教育費・食費がかからないことについて(世代別)】
●子どもの教育費・食費がかからないのはそれなりに楽(楽そう)計 58.2%
●リタイア後の家計は厳しい(厳しそう)計 41.8%
●子どもの教育費・食費がかからないのはそれなりに楽(楽そう)計 59.9%
●リタイア後の家計は厳しい(厳しそう)計 40.1%
●子どもの教育費・食費がかからないのはそれなりに楽(楽そう)計 69.7%
●リタイア後の家計は厳しい(厳しそう)計 30.3%
●子どもの教育費・食費がかからないのはそれなりに楽(楽そう)計 77.5%
●リタイア後の家計は厳しい(厳しそう)計 22.5%
これについては、いずれの世代も「楽(楽そう)」と回答する人のほうが多い結果になりました。
年代が上がるにつれ数字も上がっていることから、実際に子どもにお金がかからなくなると家計も楽になるということが分かります。
なんとなくリタイア後は「いろいろお金がかかって大変になる」という印象を持ってしまうものですが、実際にリタイアした世代については「意外と楽しい」「経済的にもやっていける」という人の方が多いようです。
今から貯金をしたり、家族と話し合いをしてリタイア後に備えるのはもちろんですが、そこまで悲観的にならずに楽しむ気持ちで準備を進めてもいいのかもしれませんね。
[出典]
※未来ビジョン研究所株式会社「コロナ下での行動に関するインターネット調査」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
この記事に関連するニュース
-
50歳のときに子宝に恵まれました。退職金は100万円しかないけれど、60歳で定年できる?
オールアバウト / 2024年5月13日 22時20分
-
50歳の独身男性。パートに転職し手取り13万円。持病が悪化し、出勤日数を減らしたい
オールアバウト / 2024年5月11日 12時20分
-
「投資信託の運用で収入を増やして…」多額の借金を抱える50代夫婦の“あまりに危険”な返済計画
Finasee / 2024年5月2日 11時0分
-
33歳、貯蓄はなく、夫の奨学金返済と借金もあります。子どもにお金がかかってくるのにどうしたらいいでしょうか?
オールアバウト / 2024年4月18日 22時20分
-
「60歳でリタイアしても大丈夫な人」の条件3つ
オールアバウト / 2024年4月14日 21時40分
ランキング
-
1総合商社を辞めた人の退職理由 人気があって高スコアなのに、なぜ?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月14日 6時40分
-
2シャープ、テレビ向け液晶の生産停止へ…市況低迷で国内生産ゼロに
読売新聞 / 2024年5月14日 0時58分
-
3NVIDIA急伸に「追い風受ける日本企業」はここだ 沸騰する半導体市場の最前線をQ&A形式で解説
東洋経済オンライン / 2024年5月14日 7時20分
-
4“バズる”地方創生請負人が語る、これからの地方。発展のキーワードは「海外進出」と「女性の雇用創出」地域活性化の弊害は「お金を吸い上げていく東京の大企業」
集英社オンライン / 2024年5月14日 8時0分
-
5100円ショップは仕入れ値95円で悲鳴… エアギター選手権は中止に… 歴史的円安の影響どこまで?【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月14日 12時28分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください