オンラインツアーに参加したことある人はどれくらいいる? 人気のツアーはどんな内容?
ファイナンシャルフィールド / 2021年7月25日 2時40分
コロナ禍で海外旅行に行けなくなって1年以上。「Go To トラベル」事業で一時期国内旅行に行く人が増えましたが、今は感染拡大が続いており、国内旅行どころか帰省もしないという人も多いでしょう。そんな今、自宅にいながら世界中の旅先や人とつながれるオンラインツアーが増えています。 トラベルズー・ジャパン株式会社(東京都新宿区)は、日本国内のメンバーを対象に、「オンラインツアー」に関するアンケート調査を実施し、有効回答数644件を集めました(※)。実際にオンラインツアーに参加したことがある人はどれくらいいるのでしょう。
オンラインツアーの参加経験者は16%。参加者はリピーターが多い
オンラインツアーの参加経験者は、2021年2月の調査ではわずか9.2%にとどまりましたが、6月の調査では1.7倍の16.0%まで増加しました。オンラインツアーが徐々に普及しつつあることがうかがえます。
一方で、現時点でもオンラインツアー未経験者の割合が84.0%を占めています。理由をみると、「オンラインツアー関連の情報が少ない(26.8%)」「オンラインツアーを知らない(20.7%)」であることから、オンラインツアー自体の認知が足りないようです。
今までにオンラインツアーに何回参加したか聞いたところ、今回の調査では、「1回」と答えた人が38.2%で最も多い結果に。また、2回以上参加経験のあるリピーターが61.8%を占め、前回調査から約1.4倍に増え、さらに、「5回以上」と答えた人が今回の調査では26.5%と約3倍まで増えています。
コロナ終息後も半数以上がオンラインツアーに参加したい。人気はライブ中継
コロナ終息後もオンラインツアーに参加したいと思うか尋ねると、52.9%が「参加したい」と回答しました。コロナ終息後、普通に旅行ができるようになっても、半数以上がオンラインツアーへの参加意向があるようです。
過去に参加したオンラインツアーのテーマを聞いたところ、最も人気が高かったのは、現地ガイドが実際に観光地を歩きながら中継する「ライブ中継(63.8%)」でした。臨場感が感じられ、自分も旅をしている気分になるのでしょう。次いで、「自然・絶景(42.6%)」、「世界遺産(35.1%)」と続きました。
過去に参加したオンラインツアーのエリアについては、1位「ヨーロッパ(46.2%)」、2位「日本国内(35.5%)」、3位「アジア(29.0%)」という結果になりました。
ヨーロッパでは、もともと団体旅行を受け入れる日本語ガイドが多く、かつヨーロッパ各国はコロナ新規感染者数が落ち着いており外出制限が緩和されているため、オンラインツアーの催行件数自体が多いことが考えられます。意外にも「日本国内」が2位にランクインしました。独自性あるディープな内容をオンラインツアー提供会社が企画しているためではないでしょうか。
オンラインツアーの料金は、4000円以下が9割で、うち無料が6割。利用目的は旅の予習
参加したオンラインツアーの料金については、「無料」が61.5%と最も多い結果に。無料のオンラインツアーは、政府観光局や自治体がスポンサーになっている場合などが多く、多くの参加者を集めているようです。また、有料のオンラインツアーも含めた場合は、4000円以下のオンラインツアーが全体の89.5%を占める結果となりました。
参加したオンラインツアーの曜日・時間帯は、最も参加しやすい「週末の日中(53.3%)」が多い結果になりました。以下は、2位「平日の夜(37.8%)」、3位「平日の日中(31.1%)」、4位「週末の夜(28.9%)」とあまり大きな差はありませんでした。コロナ禍でおうち時間が増えて平日・週末を問わずオンラインツアーに参加しやすいことや、「ライブ中継」は開催国との時差があるためと考えられます。
オンラインツアーに参加する目的を聞くと、1位は「将来の旅行の情報収集/旅の予習(65.1%)」、2位「オンラインツアー自体への興味(43.0%)」となりました。「リアルな旅行の代替(34.9%)」というよりは、旅の予習として参加する人が多いことがわかりました。
オンラインツアーには、「1人で参加(62.4%)」した人が圧倒的に多く、次いで「配偶者・パートナーと参加(22.4%)」、「家族・親戚(12.9%)」と続きました。基本、自宅で参加するため、1人で参加するか家族と参加する人がほとんどのようです。
オンラインツアーの参加者にリピーターが多いことから、なかなか楽しいもののようです。実際に旅行に行ける日の予習のためにも、一度参加してみてはいかがでしょう?
[出典]
※トラベルズー・ジャパン株式会社「オンラインツアー実態調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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