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クレジットカードの利用限度額はどうやって決まる? 変更はできるの?

ファイナンシャルフィールド / 2021年7月22日 9時20分

クレジットカードの利用限度額はどうやって決まる? 変更はできるの?

クレジットカードには必ず、カードごとの「利用可能額」が設定されています。しかし、言葉は知っていても、何を指すのかや、どのような仕組みで金額が決まるのかは知らないという方も多いでしょう。   クレジットカードの利用可能額とは、そのカードで利用できる上限金額のことです。金額は、法律やカード会社の基準にもとづいて決められています。   ここでは、クレジットカードの利用限度額の仕組みや法律上のルール、増額の方法などをまとめました。ぜひ目を通して、利用可能額について理解を深めてください。

クレジットカードの利用限度額とは

 
クレジットカードの「利用限度額」とは、そのカードを使用できる上限金額のことです。単に「限度額」と呼ぶことや、「利用可能枠」と呼ぶ場合もあります。
 
例えば利用限度額が50万円のクレジットカードは、利用残高が50万円になるまで利用できます。利用1回ごとに50万円まで利用できるわけではないため、注意しましょう。
 
また、利用限度額は月々に使える金額ではない、という点もポイントです。
 
クレジットカードは、利用した金額をカード会社が立て替え、毎月の約定日に利用者がカード会社に支払いする仕組みです。50万円の利用限度額が設定されたクレジットカードを、ある月に20万円利用したとしましょう。そうすると、次の支払日がきて利用料金を支払うまでは、締め日を過ぎても、そのカードの利用可能額は50万円から20万円を引いた30万円のままです。
 

利用限度額の種類

 
クレジットカードの利用可能額には、主に次の3つの種類があります。
 

●総利用可能額:そのクレジットカードカードの利用全体で使える金額
 
●ショッピング枠:ショッピングで使える金額。ショッピング全体で使える「総利用可能枠」のなかで、リボ払いや分割払い、ボーナス払いで使える「割賦利用可能枠」が設定されています。
 
●キャッシング枠:クレジットカード付帯のキャッシング機能で借りられる限度額。キャッシングリボと海外キャッシングサービスとで、別々に限度額が設けられています。

 
例えば、ショッピング枠とキャッシング枠がそれぞれ50万円ずつ設定されているクレジットカードの総利用可能額は、100万円です。また、ショッピングの総利用可能枠が50万円、割賦利用可能枠が30万円の場合、1回払いとリボ払いや分割払いを合わせて50万円まで利用できます。合計80万円まで使えるわけではありません。
 

利用限度額の確認方法

 
クレジットカードの利用可能額は、カードを新規で作ったときや更新したときに、カードと一緒に送付されるカード台紙などの案内に記載されています。利用内容ごとに設定された利用可能額が書かれているはずなので、何にいくらまで利用できるのかを、必ず確認しましょう。
 
クレジットカードの利用を開始したあとに利用限度額を確認したい場合は、インターネットの会員サービスページから確認できるのが一般的です。また、毎月の請求書にも記載されています。
 

クレジットカードの利用限度額がリセットされるタイミングは?

 
クレジットカードの利用可能額は、利用限度額から利用した額を引いた金額です。クレジットカードを利用するとその時点で、利用した分だけ残りの利用可能額が減ります。減った利用可能額は、次の約定日に利用料金を支払うまでは戻りません。
 
毎月月末締め・27日払いのクレジットカードについて考えてみましょう。
 
1日から月末の間に使った分は、利用日の日付で利用限度額から引かれていきます。そして、締め日である月末がくると1ヶ月に使った金額が取りまとめられ、翌月27日に引き落とされるというサイクルです。
 
月末から翌月27日までの期間は、利用可能額が戻ることはありません。この期間に使った金額の分、利用可能額は減っていきます。
 
27日がきて利用料金が引き落とされると、引き落とされた金額の分だけ利用可能額が増えます。
 
このとき、全て1回払いで利用していれば、利用可能額は利用限度額いっぱいまでリセットされます。しかし、リボ払いや分割払いがある場合、回復する利用可能額は、引き落とされた金額から手数料を差し引いた元金の分だけです。
 

クレジットカードの利用限度額はどうやって決まる?

 
クレジットカードの利用限度額は、申込時や更新時などに行われる、カード会社独自の審査で決まります。審査の判断基準となるのが、利用者が申告した次のような情報(属性)です。
 

●年収
●勤務先
●雇用形態
●年齢
●他社借り入れの有無

 
以上のような情報から利用者の返済能力を判断し、無理なく返済できると判断した範囲で、利用限度額が設定されるのです。また、カードのランクも、利用限度額に影響します。通常のクレジットカードよりも、ゴールドカードやプラチナカードなどのランクの高いクレジットカードのほうが、利用限度額が高くなるでしょう。
 

金融機関が利用限度額を決める際のルール

 
クレジットカードのショッピング枠とキャッシング枠は、それぞれ「割賦販売法」「貸金業法」という別の法律にもとづいて決められます。
 
■ショッピング枠のルール
ショッピング枠を決める基準となるのは、年収から年間に必要な生活維持費とショッピングの年間請求予定額を引いた金額(包括支払可能見込額)です。割賦販売法では、ショッピング枠は包括支払可能見込額の90%以内でなければならないと定められています。
 
実際のショッピング枠は、包括支払可能見込額の90%を超えない範囲で、カード会社独自の基準で決められることになります。
 
■キャッシング枠のルール
クレジットカードのキャッシングは、貸金業法で定められた「総量規制」の対象です。そのため、他社借り入れとの合計額が、年収の3分の1を超えるような貸し付けはできません。キャッシング枠は、年収や他社借入額などの情報をもとに、総量規制に抵触しない範囲で設定されることになります。
 

クレジットカードの利用限度額は変更できる?

 
クレジットカードの利用限度額は、次のようなパターンで引き上げが可能です。
 

●増額申請
●カード会社の判断による自動的な引き上げ
●カードのランクアップ

 
クレジットカードの利用限度額は、増額申請をすることで引き上げられる可能性があります。増額申請をすると、個人信用情報やクレジットカードの利用状況などの審査が行われます。審査を通過すれば、利用限度額の引き上げが可能です。
 
一時的な出費増大に対応したい場合は、利用額を一定期間だけ引き上げる「一時引き上げ」が利用できます。こちらも審査がありますが、通常の引き上げと比べると、審査のハードルは低いようです。
 
このほか、カード会社の判断で利用限度額が自動的に引き上げられるケースもあります。利用実績を積み重ねて信用力が上がることで「利用限度額が今より高くても問題なく返済してくれる」と判断されることなどが理由です。
 
また、利用実績を重ねると、カードのランクアップが可能になります。カードのランクが上がると、利用限度額も上がる傾向にあります。
 
使いすぎが心配な場合は、利用限度額の引き下げも可能です。利用限度額の引き下げは一般的に、申し込みのみですぐにできます。
 

クレジットカードの利用限度額について正しく理解しよう

 
クレジットカードの利用限度額は、そのカードで利用できる上限金額です。クレジットカードを利用すると、利用限度額の範囲で利用可能額が減少し、利用料金を支払うと回復します。利用限度額は法律に定められた基準に従って、利用者の返済能力を超えない範囲で設定されます。希望すれば増額や減額ができるため、ニーズに合わせて手続きするとよいでしょう。
 
クレジットカードの利用限度額の仕組みやルールを理解して、クレジットカードを快適に使いましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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