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住宅ローンの返済があっても、コツコツ貯蓄を増やすためのポイントは?

ファイナンシャルフィールド / 2021年8月4日 22時40分

住宅ローンの返済があっても、コツコツ貯蓄を増やすためのポイントは?

住宅ローンの返済中であっても、収支のバランスを考えながら貯蓄は続けていく必要があります。できれば、緊急資金として月の生活費の最低3ヶ月分、余裕を考えるならば6ヶ月分は用意しておきたいところです。   今回は、住宅ローンの返済と合わせながら貯蓄を増やすためのポイントについて解説します。

住宅ローンの返済に余裕を持たせる

住宅ローンを組む際に一番に考えなければならないのは、その返済額負担で急な支出に対応できるかどうかです。したがって決して無理な返済額にせず、もしも無理だと感じた場合は借入先の金融機関に相談し、可能な範囲で毎月の返済額を少なくしてもらうように交渉してみましょう。
 
余裕を持った返済プランを立てることが大前提です。また、借入期間を35年に設定している場合は、返済期間をそれ以上延ばせないことから断られるケースもありますが、今回の新型コロナの影響などでどうしても返済に窮した場合等は、なるべく早めに相談しましょう。
 
住宅ローンの返済負担を軽くする目的で借り換えを考える方もいらっしゃいますが、借り換えには諸費用がかかります。その諸費用を払ってでも削減効果があるのであれば、借り換えも1つの手段ですが、できるだけ余分な支出を省くためにも、現在借り入れている金融機関にまず相談することが大切です。
 
では、住宅ローンを返済しつつ具体的にどのように貯蓄していくのか、下記にいくつかの選択肢を挙げていきます。
 

貯蓄専用の口座を作る

コツコツ貯蓄するために欠かせないのが、入金専用の口座を作ることです。そして、毎月決まった額を入金し、引き出さないようにしておくことが大切です。
 
公共料金やクレジットカードの利用額の引き落としなどの口座と貯蓄専用の口座は、必ず分けておきましょう。そうしないと、いくら貯まったのか把握しにくくなってしまいます。貯蓄すると決めたのなら、入金した口座からは決まった用途以外の引き出しは絶対に行わないといったルール決めも大切です。
 

勤務先の財形貯蓄制度を活用する

お勤め先に財形貯蓄制度がある場合、それを利用するのも1つの選択肢です。給料から直接天引きされて貯蓄にまわされますので、毎月一定の額を貯蓄することができ、自動的にお金が貯まっていくという仕組みを作ることができます。
 
財形貯蓄制度の場合、金利の優遇などが設けられている場合もありますので、会社の福利厚生制度にそのようなものがないか確認し、あるのであれば、ぜひ活用することをおすすめします。
 

資産運用を取り入れる

毎月定期的に貯蓄する習慣がついたら、資産を増やすことを考え、運用を取り入れてみるのも良いかもしれません。
 
現在は通常の銀行口座に入れていてもほとんど利息がつきません。
貯蓄の目的が老後の生活費用なのであれば、早いうちからiDeCoを開始し、運用を行うことが税制面からもおすすめです。ただし、途中で引き出すことができないので、資金が必要になる時期が分かっているのであれば、つみたてNISAもしくは一般NISAも併用しながら行うことも考えてみてください。
 
■一括投資と分散投資

投資信託で運用する場合、まとまった資金があるのであれば、一括投資を考えても良いですが、その際には値動きの少ない債券を重視した商品に投資することが大切です。
 
投資商品には、「為替リスク」「信用リスク」などの価格変動リスクが存在します。したがって、状況によっては元本割れになることに注意が必要です。そのようなリスクをきちんと理解し、多少のリスクがあっても高リターンを期待したいのであれば、それが期待できる商品に分散して購入するようにしてください。そうすることによって一括で購入するよりも全体の購入金額を少なくできます。
 

副業による収入を確保する

近年、副業を解禁する企業が多くなっています。副業といってもさまざまなものがありますので、自分に合ったものを見つけ、無理のない範囲で働くようにしてください。副業で得た収入は、できれば生活費にまわすのではなく、貯蓄もしくは運用にまわすことができれば、貯蓄を増やすことが期待できるかもしれません。
 
■副業を行う際の注意点

副業を始める際には、必ず会社の規則を確認し、副業が認められているかどうかをチェックするようにしてください。なかには、認めていても、届け出が必要なケースもあります。そのような場合には、必ず届け出てから副業を行うことが大切です。会社のルールを破って副業を行うと、後々トラブルになりますので、規則に従った行動をとるようにしてください。
 

まとめ

住宅ローンを支払いながら貯蓄することは、決して難しいことではありません。しかし、住宅ローンの負担が大きすぎる場合、1度借入先の金融機関に相談してみましょう。
 
また、家計の収支のバランスを知る意味で、家計簿や家計簿アプリを取り入れることも有効です。住宅ローンを含め、毎月の収支を確認するとともに、貯蓄額も確認できるような仕組みにしておけば、収支の改善につながり貯蓄を増やすことができるかもしれません。
 
もちろん、何が何でも毎月決まった額を貯蓄しなければならないということはありません。難しければその月の貯蓄額は半分に減らすなど臨機応変に対応しましょう。
 
ただし、毎月のように“余ったお金”のみを貯蓄にまわすということは、あまり良い習慣ではありません。例えば、今月貯蓄できなかった分については来月まとめて貯蓄するなど、自分に対するルールを作りそれを守る努力を続けていくことも大切です。
 
貯蓄を続けるコツは、貯蓄自体に負担に感じないように、できれば楽しみながら行うことです。貯蓄額が増えていくと、「将来どう使おうかな?」と計画を立てる楽しみにもなるでしょう。
 
執筆者:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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