新型コロナの影響で増えた費用・減った費用。家計の見直しポイントは?
ファイナンシャルフィールド / 2021年9月1日 3時0分
![新型コロナの影響で増えた費用・減った費用。家計の見直しポイントは?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_115000_0-small.jpg)
2020年から新型コロナウイルスが私たちの生活にさまざまな影響を与えています。これによって、家計のなかで増えてしまった費用と減った費用もあるでしょう。 お金の流れが変わったときには、家計の見直しをするタイミングでもあります。どのようなことにポイントを絞って、家計を見直すべきなのでしょうか?
着実に増え続ける食費
コロナ禍になり、思うように外出できなくなったり、周囲の人たちとの集まりを避けなければならない状況が続いていたりするため、外食費が減っている家庭も多いでしょう。しかしながら、その反動で家庭内で消費する食費(内食の費用、中食の費用)が増えたという家庭もあるかと思います。
一見すると外食費が抑えられているため、トータルでは家計が助かっていそうなのですが、意外にも食費の上昇は家計を圧迫してしまうかもしれません。その理由の一例として挙げられるのが、デリバリーの利用頻度が多くなっているご家庭も多いようです。
デリバリーで食事を準備できれば、外出することもなく、好きな食事を好きなときに配達してもらえるため、多くの人・家庭で利用が増えているようです。
ただし、デリバリーは配達手数料が必要になるため一般的に割高になります。また、レストランのテークアウトを利用する人が増えたことも、食費の増加を加速させる可能性があります。
水道光熱費の増加も家計を逼迫(ひっぱく)?!
食費と同様に在宅での作業が増えたことにより、光熱費が増加しているという家庭もあるかもしれません。特に真夏は、ほぼ一日中エアコンをつけて自宅で過ごすことも多くなり、電気代がかさんでいきます。
また、自宅で3食を食べる人数が増えれば、料理をするためのガス代が増える。その他にもトイレの使用が多くなり、水道代もかさんでいくかもしれません。
食費にしても、水道光熱費にしても、生きていくためには欠かすことのできない費用です。どのように支出を抑えていけば良いのでしょうか?
クーポンの活用とプランの見直しがカギになる
食費を抑えるためには、デリバリーやテークアウトの利用を減らしていくのが第1歩です。また、割引クーポンが出ることもあります。できるだけお得に利用できるところからデリバリーをするのも節約になります。
また、スーパーで食材を購入するときには、購入したタイミングごとにいくらで買えたのかをチェックしておき、底値表を作成してみましょう。
底値はその名のとおり、同じ食材が最も安い値段のことです。ストックできるものであれば、底値のタイミングで少し多めに購入することをお勧めします。また、食品によって特売日が決められているお店も多いかもしれません。こうした底値買いや特売日を賢く利用していきましょう。
水道光熱費の場合、コロナ禍でライフスタイルが変わったことで、使う量にも違いが出ています。各社で水道光熱費のセットプランや割引サービスがあるかもしれませんので、確認してください。
ただし、コロナ禍はいつ収束するのかは分からないものの、プランを変更する場合には、それ以前の利用状況と、現在の利用状況を総合的に考えて、見直しすることが大切です。
家計簿をつけてお金の流れを今一度把握する
食費や水道光熱費以外の出費についても、毎月の支出がどのようになっているのか、流れを把握することが大切です。そのためには、家計簿をつけることもお勧めします。
家計簿を毎日つけるなんて面倒……と思うかもしれませんが、何にいくら使ったかが分かれば良いので、レシート等をノートに貼り付けておく、何にいくら使ったのかのメモ書き等でもOKです。最近では、家計簿アプリ等もありますので、ご自身やご家族のスタイルに合ったものを導入検討してみるのも良いかもしれません。
ただ、家計簿をつけるだけでは意味がありません。どのような項目にいくら使っているのかを分析し、そのデータを来月以降の予算立ての参考にしていきましょう。
その他には、支出が減った外食費やそれに伴うレジャー費や交際費の分はどうなっているのか確認してみましょう。本来であれば、その分はそっくり浮いているはずなのですが……。
余剰がある場合には、来たるべきコロナ収束後に備えて貯金をする、コロナ禍で在宅しなければならないことを逆手にとって、キャリアアップのための費用にまわすなど、検討しても良いかもしれませんね。
家計を改善するためにはお金がどのように流れているのか、把握することが大切です。わが家の“CFO”(最高財務責任者)として、家計の改善に取り組んでみましょう。
執筆者:飯田道子
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
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