NISAの金融機関を変更するにはどんな手続きが必要?
ファイナンシャルフィールド / 2021年9月25日 0時30分
![NISAの金融機関を変更するにはどんな手続きが必要?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_116902_0-small.jpg)
NISA口座を、よりメリットの大きい金融機関に変更したいという方も多いのではないでしょうか。NISAの口座を変更するには、決められた期間に変更前・変更後の金融機関で手続きする必要があります。 ここでは、NISAの金融機関変更の流れや手続きの時期などの基本的な情報とともに、金融機関変更の注意点もまとめました。NISAの金融機関手続きを検討している方の予習にお役立てください。
NISAの金融機関変更方法は2通り
NISA口座を開設する金融機関は、年単位での変更が可能です。変更方法には、次の2つがあります。
●非課税管理勘定のみを廃止してNISA口座は前の金融機関に残す
●NISA口座を廃止したのちにNISA口座を再開設する
2つの違いは、NISA預かりのファンドがある場合の取り扱いです。非課税管理勘定のみを廃止する方法だと、NISA預かりのファンドはそのまま保有できます。一方、NISA口座を廃止する方法では、保有するNISA預かりのファンドは特定口座または一般口座へ払い出すか、全解約が必要です。
ご自身の状況に合わせて、いずれかの方法を選択しましょう。
NISAの金融機関変更手続き
NISAの金融機関を変更する際の流れは、おおよそ次のとおりです。
1.変更前の金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」または「非課税口座廃止届出書」を提出する
2.変更前の金融機関から「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」が交付される
3.変更先の金融機関に「管理勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」、「非課税口座開設届出書」を提出する
4.変更先の金融機関で書類の審査が行われる
5.NISA口座が重複して開設されないよう、税務署を介して確認が行われる
6.金融機関変更完了
NISAの金融機関変更手続きはいつまでにすればよい?
NISAの金融機関変更の手続きは、変更したい年の前年10月1日から、変更したい年の9月30日までの間に行う必要があります。例えば2022年分の金融機関を変更したい場合、手続き期間は2021年10月1日~2022年9月30日です。
9月30日を過ぎると当年中の金融機関を翌年も引き続き利用することになるため、注意しましょう。
NISAの金融機関変更にかかる期間は?
NISAの金融機関変更には、一般的に3週間以上の日数がかかります。
金融機関にもよりますが、変更前の金融機関に変更を申し出てから、勘定廃止通知書や非課税口座廃止通知書が発行されるまでにかかる期間は、およそ1週間です。
また、変更後の金融機関に書類を提出してから、NISA口座の重複開設がないかどうかの税務署への確認手続きが終わるまでに、2週間ほどを要します。加えて口座開設に関する事務処理にかかる日数も見込まなければなりません。
時間がかかることを考慮に入れて、余裕をもって手続きしましょう。
NISAの金融機関変更の注意点
NISAの金融機関を変更する際には、次のことに注意しましょう。
●NISA口座で買い付けがあった年は金融機関を変更できない
●変更前の金融機関では買い付けできない
●変更前の金融機関で買い付けされたファンドは変更後の金融機関に振替できない
金融機関を変更しようとする年の1月1日以降に変更前の金融機関のNISA口座での買い付けがある(非課税枠を使用している)と、その年分については金融機関を変更できません。また、金融機関を変更すると、その年においては変更前の金融機関での買い付けができなくなります。
変更前の金融機関で買い付けされたファンドを、変更後の金融機関に移すこともできません。(※変更前の金融機関のNISA口座で保有しているファンドの配当金や売買益などは、買い付けされた年の1月1日から最長で5年間非課税となります)
タイミングに注意してNISAの金融機関変更手続きをしよう
NISAの金融機関を変更する際は、変更前・変更後両方の金融機関で手続きする必要があります。手続きできる期間は決まっているため、希望のタイミングで金融機関変更ができるよう、スケジュールを立てましょう。
なお、変更を申し出てから手続きが完了するまでには、3週間以上の日数が必要となることもあります。余裕をもって手続きすることが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
親から結婚資金として500万円が入った「通帳」をもらいました。税金を払わず”無料”で受け取っていいのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月28日 2時20分
-
【新NISA】複数のファンドを買っても正しい分散投資にはならない?
MONEYPLUS / 2024年7月24日 7時30分
-
父から毎年「100万円」を相続税対策として受け取っています。来年は子どもの大学費用として「400万円」援助してくれるそうなのですが、非課税の制度を利用すれば、100万円も受け取って大丈夫ですよね…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月20日 5時0分
-
30歳になりNISAを始めようと思っているのですが、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の違いがわかりません。非課税期間が異なるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月13日 0時30分
-
「開業後1ヵ月以内に提出」が推奨されている〈開業届〉だが…退職後に独立しても、すぐには提出しないほうがいい「意外なワケ」【シニアキャリアコンサルタントが助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月11日 11時45分
ランキング
-
1「キャンプブーム」は終わった アウトドア業界はどの市場に“種”をまけばいいのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月31日 7時30分
-
2「身代金」「初動対応」、"KADOKAWA事件"の教訓 凄腕ホワイトハッカーが語る日本企業への警告
東洋経済オンライン / 2024年7月31日 8時0分
-
3トヨタ自動車、国交省「是正命令」受け謝罪 型式指定不正の原因は「現場と経営の両面」体制見直しへ
ORICON NEWS / 2024年7月31日 17時47分
-
4【速報】日銀が追加利上げを決定 政策金利0.25%程度に 長期国債買い入れは26年1~3月に月間3兆円程度に
日テレNEWS NNN / 2024年7月31日 13時12分
-
5日銀、追加利上げ決定=政策金利0.25%に―国債購入、月3兆円に段階縮小
時事通信 / 2024年7月31日 13時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)