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投資に興味はあるけれど不安……知っておきたいNISAのメリット・デメリット

ファイナンシャルフィールド / 2021年9月25日 10時30分

投資に興味はあるけれど不安……知っておきたいNISAのメリット・デメリット

節約して貯めたお金をなんとか増やしたい……今、投資に興味を持っている方が増えています。しかし100%安全な投資は存在しないため、どうしても不安を払拭できず踏み切れていない方も多いことでしょう。   今回は金融庁が個人の投資を促すために始めた、少額投資の非課税制度「NISA」のメリット・デメリットを紹介します。NISAの場合には、通常利子や配当金を受け取る際に源泉徴収される20.315%の税金が非課税になるので、投資に興味のある方はぜひ参考にしてください。

NISAのメリットとは

 
NISAでは少額から投資できる上、運用益や配当は非課税なので、まとまった資金を預金で寝かせておくのはもったいないと考える方が思い切って始めやすい制度と言えます。
 
NISAには「NISA」「ジュニアNISA」「つみたてNISA」の3種類がありますが、ここでは2014年にスタートした「NISA」のメリットについて見ていきましょう。
 

運用益も配当も非課税に

 
NISAの最大のメリットは、毎年120万円を上限とする新規投資で得る配当金、分配金や譲渡益などが非課税になる点です。通常なら源泉徴収される20.315%の税金が非課税になるのは、とても魅力的と言えます。
 
なおNISAで購入できる金融商品は、次のとおりです。
 

●株式(外国株・国内株)
●株式投資信託
●国内・海外ETF
●ETN
●国内・海外REIT
●新株予約権付社債

 
実際に購入できる商品は、金融機関ごとに異なるのでチェックしてみてください。NISAを取り扱っている金融機関は、「銀行」や「信託銀行」、「証券会社」など多岐に渡ります。したがって、金融機関選びも重要なポイントです。そして、これらの金融商品の運用益が非課税になるため、投資初心者の方が投資スキルを学ぶ場としてぴったりと言えるでしょう。
 

非課税投資枠に移すロールオーバーも可能

 
NISAのロールオーバーとは、5年の非課税期間終了後に翌年のNISA口座に移す手法です。つまり運用益を含めて年間の新規投資額の上限120万円を超えていても、翌年の「非課税投資枠」に移せます。
 
ロールオーバーを選択すれば、さらに5年間、金融商品を非課税で保有できるというわけです。ロールオーバーで、非課税期間を延ばせるのはメリットと言えます。
 
ただしロールオーバー時に評価損益が120万円を超えていた場合には、その年に新規の購入はできません。
 
なお2024年以降は、新NISAがスタートします。変更される可能性もあるので、新NISAの動向をチェックするようにしてください。
 

いつでも払い出し・売却できる

 
いつでも払い出しや売却できるのも、NISAのメリットです。自由度が高いので、必要な時に払い出しや売却をして利用できるという安心感を得られます。
 
ただし払い出し・売却をした非課税投資枠を再利用して、新規投資額の上限120万円まで購入することはできないので注意しましょう。
 

NISAのデメリットとは

 
少額から非課税投資枠の範囲内で新規投資を始められるNISAは、メリットばかりに見えます。しかしNISAにも、デメリットがいくつかあるのでおさえておきましょう。
 
投資を始めてから後悔しないためにも、NISAのメリットとデメリットの両方を把握しておくことが大切です。特に初心者の方は、少しでも分からない点があれば調べるようにしましょう。
 

課税口座との損益通算は不可

 
NISA口座で発生した損益は、一般口座や特定口座と損益通算ができない点はデメリットです。また、翌年以降に損失を繰り越しできないことも知っておきましょう。
 

課税口座に資金移管後、損失があっても課税される

 
5年間の非課税期間内に、保有資産が購入価格より値下がりする場合もあります。非課税期間満了後にNISA口座から一般口座や特定口座など課税口座に移し、それが値上がりした場合に課税対象となるのはデメリットです。
 
課税口座に移した際は、課税口座に移した時の金額(評価損益)が、取得額となるので、売却した時、購入額より低くても、取得額より高いと課税されます。したがって、当初の購入価格と売却価格から見れば損失が出ていても、課税されることを知っておきましょう。
 

年間の投資元本が120万円までに限られる

 
NISA口座を開設すると、年間120万円までの非課税投資枠が設定されます。そのため高額投資には向かない点がデメリットです。
 
ちなみに非課税投資枠は5年間最大600万円なので、5年にわたりさまざまな金融機関で投資するチャンスがあります。
 

開設した金融機関の商品以外は購入不可

 
NISA口座は、証券会社や銀行、郵便局などを利用して、1人につき1つの金融機関でしか申し込み・開設できません。
 
口座を開設した金融機関が取り扱う商品のみ購入できるので、商品ラインアップをよく検討してから申し込みましょう。
 

メリットの大きいNISAで投資を検討しよう

 
投資は元本保証ではないため、興味があっても不安を感じる方も多いことでしょう。しかしNISAなら、少額から非課税投資枠を利用して投資にチャレンジできます。
 
投資の運用益から約20%もの税金が源泉徴収されない点は、NISAの最大のメリットです。口座を開設する金融機関によって取り扱う商品は異なるので、事前にリサーチしましょう。
 
NISA口座での取引するデメリットや不明な点を事前に把握して、この機会に投資を検討してみてはいかがでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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