つみたてNISAでよくある失敗は? どうやって商品を選べばいいの?
ファイナンシャルフィールド / 2021年9月27日 10時0分
つみたてNISAは、投資初心者におすすめだといわれていますが、正しい知識を身につけないと失敗する恐れがあります。本記事では、つみたてNISAの概要やよくある失敗について詳しく解説します。老後資金や将来のためにしっかりと貯蓄しておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
つみたてNISAとは
つみたてNISAとは、2018年1月からスタートした、少額から投資が可能な非課税制度です。NISAとは異なり、対象商品が長期・積立・分散投資に適した上場株式投資信託や公募株式投資信託に限定されているのが特長です。
毎年40万円を上限として、一定の投資信託が購入でき、投資総額は最大800万円です。
なお、つみたてNISAは現段階では2037年までの制度であるため、2021年から始めた場合は、投資信託が16年間しか購入できません。しかし、非課税期間は20年あるので、2037年中に購入した投資信託は2056年まで保有できます。
つみたてNISAでよくある失敗
つみたてNISAは、初心者におすすめする資産運用として人気が高いですが、注意するポイントがあります。この見出しでは、つみたてNISAをする人がやりがちな、よくある失敗を4つ紹介します。これから始めようか悩んでいる方は、ぜひ内容を確認しておきましょう。
毎月の積立額が高すぎる
1つ目のよくある失敗は、毎月の積立額が高いせいで、家計が赤字になってしまうパターンです。つみたてNISAだけに限った話ではなく、すべての資産運用に言えるケースでしょう。
つみたてNISAのメリットの1つに、「運用益が非課税になる」点が挙げられます。そのことを意識しすぎるあまりに、なかには無理して毎月積み立てしている方がいます。しかし、つみたてNISAはあくまでも投資なので、積立をしたお金が必ずしもプラスになる保証はありません。
投資は余裕資金ではじめることが大切です。もし、生活費を削ってまでつみたてNISAをしているのであれば、まずは毎月の積立額を見直ししましょう。
よく調べないで購入してしまう
つみたてNISAで購入できる商品は、国が定める基準を満たしているものですが、だからといって何でもよいわけではありません。自分に合っている商品をしっかりと見定めて購入しなければ、失敗するリスクは高くなります。
投資信託は何を選ぶかによって、投資する国・資産・運用方法が異なります。この3点をよく見ながら、投資する商品を選びましょう。
非課税枠のことを考えずにスイッチングしてしまう
つみたてNISAで注意したいのが、「非課税枠」をしっかりと理解することです。つみたてNISAは、毎年40万円まで積立投資が可能であり、得られた利益は最大20年間非課税になります。最大20年なので、その間に売るかどうかは個人の自由です。
しかし、年度途中で売ったとしてもその年の非課税の投資枠は復活しません。
投資信託を買い替える「スイッチング」をすれば、非課税枠がなくなってしまうので、新しい投資信託が欲しければ現状のものは残したまま購入したほうがお得です。
暴落してすぐに売ってしまう
投資した商品が暴落して、何十パーセントも下落すれば、心理的に今持っているものを売りたくなります。しかし、投資は目先の結果で判断するのではなく、長期的に判断することが大切です。
近年では、新型コロナウイルスの感染拡大により、株価の大きな下落が見受けられました。しかし、多くの銘柄は株価が暴落してもそのあと株価を戻しています。株価の上昇・下落で一喜一憂するのではなく、長期運用を見据えて判断しましょう。
つみたてNISAは特徴を理解して始めよう
つみたてNISAは低コストで投資信託ができて、投資初心者の方でも始めやすいですが、最低限の知識と特徴を知っておかないと失敗するリスクが高くなります。今回紹介した、つみたてNISAでよくある失敗を参考にして、つみたてNISAの特徴である長期積立分散投資と非課税制度を味方につけ、上手な資産形成を行っていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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