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50歳からの「ねんきん定期便」。新しく項目が追加されている内容とは?

ファイナンシャルフィールド / 2021年10月14日 23時30分

50歳からの「ねんきん定期便」。新しく項目が追加されている内容とは?

50歳からのねんきん定期便について「これまでのねんきん定期便との違いを知りたい」「年金見込額について教えて」など疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。   50歳からのねんきん定期便は、それまでのねんきん定期便とは内容が変わります。新たに年金見込額が掲載され、より具体的に老後資金をシミュレーションすることが可能です。ただし、年金受給額が見込額より減る可能性もあるため注意が必要です。   ここでは、50歳からのねんきん定期便に掲載される内容について解説します。

ねんきん定期便とは

 
ねんきん定期便は、年金への理解を深めることを目的としたもので、公的年金を管理する日本年金機構から毎年誕生月に届く案内です。基本的には、はがきで届きますが、35歳・45歳・59歳の年には封筒で届きます。ねんきん定期便を見ることで、これまでの加入実績に応じた年金額や保険料納付額、年金加入期間などがわかります。
 

ねんきん定期便でわかる内容

 
ねんきん定期便を見ることで、次のようなことがわかります。
 

●照会番号
●これまでの加入実績に応じた年金額(昨年)
●これまでの加入実績に応じた年金額(今年)
●これまでの保険料納付額(累計額)
●これまでの年金加入期間
●標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額
●アクセスキー
●お知らせ

 
ねんきん定期便によって、これまで納付した保険料や年金加入期間、加入実績に応じた年金額などがわかります。ねんきん定期便に記載されているアクセスキーを使えば、ねんきんネットのユーザーIDを取得できます。そして、そのユーザーIDを使えば、インターネット(ねんきんネット)で年金情報の確認が可能です。
 
なお、50歳未満の方に届くねんきん定期便には、「これまでの加入実績に応じた年金額(昨年)」「これまでの加入実績に応じた年金額(今年)」が記載されています。
 

ねんきん定期便の種類

 
ねんきん定期便は、年齢などによって、以下4つの種類に分けられます。
 

対象者 送付形式 情報
50歳未満 はがき これまでの加入実績に応じた年金額
50歳以上 はがき 年金見込額
59歳 封書 年金見込額
35歳、45歳 封書 これまでの加入実績に応じた年金額

 
50歳未満の場合はこれまでの加入実績に応じた年金額を確認でき、50歳以上になると加入条件が60歳まで継続すると仮定して算出した見込額を確認できます。また「節目の年」とされる35歳・45歳・59歳には封筒で届きます。
 
年齢によって送付形式や掲載内容が変わることを覚えておきましょう。
 

50歳からのねんきん定期便に追加される項目

 
50歳からのねんきん定期便には「年金見込額」の情報が追加されます。年金見込額は、現在の加入条件が続いた場合の受給見込額です。ねんきん定期便の年金見込額を知ることで、老後資金のシミュレーションがしやすくなります。
 
ここでは、50歳からのねんきん定期便に追加される年金見込額の内容と注意点について見ていきましょう。
 

「年金見込額」とは

 
50歳からのねんきん定期便に掲載される年金見込額とは、60歳まで現在の加入条件が継続すると仮定して計算された金額のことです。基礎年金と厚生年金、それぞれの見込額がわかります。
 
60歳まで収入や年金保険料納付状況に変化がなかった場合は、年金見込額に近い金額を受け取ることができます。
 

年金見込額の注意点

 
年金見込額は、現在から60歳まで収入状況や保険料納付状況に変化がない場合に受けられる金額です。
 
そのため、50歳以降にこれまでより給与水準が下がったり、保険料未納期間が増えたりした場合は、実際の受給額が年金見込額より少なくなる可能性があります。逆に、これまでより給与水準が上がる場合は、年金見込額よりも実際の受給額が増えることも考えられます。
 
年金見込額=実際の年金受給額ではありませんので注意しましょう。
 
年金の繰り上げ受給や繰り下げ受給をする場合も同様です。年金の繰り上げ受給をすると、繰り上げ1ヶ月ごとに受給額が0.5%減ります。繰り下げ受給の場合は、繰り下げ1ヶ月につき受給額が0.7%増えます。
 
ねんきん定期便に載るのは、あくまでも「見込額」であることを覚えておいてください。
 

50歳からは「年金見込額」が追加! 忘れずに確認しましょう。

 
50歳以降のねんきん定期便には、年金見込額の情報が追加されます。年金見込額は、現在から60歳まで収入状況や保険料納付状況が変わらなかった場合に受け取れる金額です。今後の保険料納付状況などによって実際の受給額は変動しますが、老後資金をシミュレーションする時の参考になります。
 
50歳以降にねんきん定期便が届いた場合は、年金見込額を確認して、老後資金についてシミュレーションを立ててみましょう。
 
出典
日本年金機構 「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和3年度送付分)
日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
日本年金機構 令和3年度「ねんきん定期便」(ハガキ)の見方 50歳未満の方
日本年金機構 令和3年度「ねんきん定期便」(ハガキ)の見方 50歳以上の方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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