つみたてNISAを始めてみたいけれど…初心者が知っておきたい投資の基本とは
ファイナンシャルフィールド / 2021年10月16日 11時10分
「つみたてNISAに興味はあるけれど、投資の知識がなくても大丈夫?」と不安を感じる方もいるでしょう。 初心者が投資を始める際には、リスクを抑えた投資方法から入るほうが大きは失敗がありません。そして、初心者がリスクを抑えて投資する手段として、つみたてNISAはぴったりの制度です。 ここでは、投資のリスクを軽減する「長期・積立・分散投資」の基礎知識と、つみたてNISAの特徴を解説します。つみたてNISAの利用を検討する際の参考にしてください。
リスクを抑えて投資できる長期・積立・分散投資とは?
投資の分野では、リターンの振れ幅を指して「リスク」といいます。リターンの振れ幅が小さいことを「リスクが低い」と言い、逆に振れ幅が大きいことを「リスクが高い」と呼びます。投資でリターンを得るには、リスクが付き物です。
このリスクを上手にコントロールしてコツコツと利益を積み上げる投資の方法があります。それが「長期・積立・分散投資」です。
長期・積立・分散投資とは「長期投資」「積立投資」「分散投資」の3つを組み合わせる方法です。3つを同時に実践することで、それぞれの相乗効果が期待できます。
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
長期投資
長期投資とは、長期にわたって金融商品を保有し、時間をかけて資産形成する投資方法です。
金融商品には、短期的なリターンの変動が大きいものがあります。しかし短いスパンでは大きな変動でも、長期的に保有することで触れ幅が小さくなり、元本割れを起こしにくくなるのです。
また、長い期間保有すると配当金や株主優待を受けとる回数も多くなり、結果的に利益をより積み上げやすくなります。
積立投資
積立投資とは、あらかじめ決めた金額を定期的・継続的に投資する方法です。投資するタイミングが分散されるため「高いときだけ買う」「安いときに買い逃す」という偏りを避けやすくなります。
また、周期的に一定額ずつの買い付けをすると、安いときに多く、高いときには少なく買うことになるため、長い期間でみると平均購入単価も抑えられます。
分散投資
分散投資とは、投資先や投資のタイミング、投資する地域などを分散させる投資方法です。値動きの異なる複数の商品や地域に分けて購入することで、1つの資産の値動きに左右されにくくなり、資産全体で見た場合のリスクは小さくなります。
また、積立投資と同様に、複数のタイミングで購入することも、時間の分散という意味でリスクを抑えて安定した利益を得ることにつながります。
つみたてNISAは長期・積立・分散投資
少額からの長期・積立・分散投資の支援を目的として国が設けた制度が「つみたてNISA」です。つみたてNISAの主な特徴を見ていきましょう。
・決まったタイミング・金額で自動的に購入できる
・少額から運用できる
・長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託のみが対象
・最長20年間運用利益が非課税(非課税投資枠年間40万円まで)
つみたてNISAは、金融機関にもよりますが100円からでも運用可能です。
対象商品は、法令上の条件(※)に従って絞り込まれた、長期・積立・分散投資に適した投資信託に限定されています。深い知識がなくても投資先を選びやすく、少額から試せるため、初心者でも始めやすいのが利点です。
また、最大の特徴として、本来運用利益に課税される20.315%の税金が非課税となります。得られる運用利益が通常よりも大きくなるため、より多くのリターンを望めるでしょう。非課税期間もたっぷり20年間設けられていることから、じっくりと長期投資できます。
※販売手数料0円・信託報酬が低い・分配金の支払い頻度が低いなど
つみたてNISAは低リスクの投資が期待できる初心者にやさしいシステム
つみたてNISAは、投資のリスクを抑えるのに適した「長期・積立・分散投資」ができ、なおかつ運用利益が非課税となる制度です。加えて少額でも始められること、投資先があらかじめ絞られていることなどから、初心者が投資の入り口として始めてみるのにも向いています。
投資やつみたてNISAの利点を学んだうえで、ぜひ利用を検討してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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