つみたてNISAの商品選択で見る「インデックス運用」と「アクティブ運用」って何?
ファイナンシャルフィールド / 2021年10月16日 23時10分
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つみたてNISAで投資する商品を選ぶ際に「インデックス運用」「アクティブ運用」という言葉を初めて目にして、何だろう? と思った方も多いでしょう。 これらは、投資信託の運用手法を表しており、それぞれ目指す運用成果や組込銘柄の決まり方などに違いがあります。 ここでは、「インデックス運用」そして「アクティブ運用」について概要を解説するとともに、双方のメリットおよびデメリットをまとめました。つみたてNISAの投資先選びでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
つみたてNISAの商品タイプ「インデックス運用」「アクティブ運用」とは
つみたてNISAで選べる商品は、資産の配分比率や運用の手法などによって、さまざまに分類されています。インデックス運用そしてアクティブ運用は、このうち投資信託の運用手法による分類です。
2つは、目指す運用成果が大きく異なっているほか、組入銘柄や運用コストにも違いがあります。以下で、それぞれの運用手法について詳しくみていきましょう。
インデックス運用
インデックス運用は、日経平均株価やTOPIXなどのインデックス(指数)に連動した値動きを目標とする運用手法です。「パッシブ運用」と呼ぶこともあります。
インデックス運用の組入銘柄は、基本的に指標とするインデックスの構成銘柄と同じです。また、手数料などの運用コストが低い傾向にある点も、インデックス運用の特徴です。
アクティブ運用
アクティブ運用は、インデックスを上回る成果を目指す運用手法です。組入銘柄は通常、ファンドマネジャーと呼ばれる運用のプロが調査や分析を行い、優良銘柄を厳選します。
手数料などの運用コストは、インデックス運用に比べると比較的高い傾向にあります。
インデックス運用のメリット・デメリット
インデックス運用の主なメリットは、次の3つです。
・シンプルでわかりやすい
・幅広く分散投資できる
・コストを抑えて運用できる
インデックス運用では、値動きが指数の動きと連動します。シンプルでわかりやすく、値動きを理解しやすいでしょう。
また、投資信託1銘柄に投資するだけで、インデックスを構成する銘柄に分散投資できます。一般的に、多くの銘柄に分散投資するにはまとまった資金が必要ですが、インデックス運用ではコストを抑えて幅広い分散投資が可能です。
さらに、手数料などのコストも低く、長期的な運用に向いています。一方のデメリットは、次の点です。
・市場の動きに影響を受けやすい
値動きが指標と連動しているため、市場が下落すれば連動して下落することになります。
わかりやすさやコストを抑えながらリスクを分散できることなどから、投資初心者の方はインデックス運用から始めるほうが、無難だといえるでしょう。
アクティブ運用のメリット・デメリット
アクティブ運用の主なメリットは、次の2つです。
・組入銘柄の選択が柔軟
・高い運用益を見込める
アクティブ運用では、ファンドマネジャーが調査や分析を経て組入銘柄を選択しますが、その組み合わせは多岐にわたります。見直しも柔軟にできるため、自分好みの運用をしやすいでしょう。
また、アクティブ運用は指標を上回る成果を目指すものです。そのため、インデックス運用と比べて高い運用益を見込めます。ただし、次のデメリットもあります。
・運用コストが高い
プロの手による調査・分析が欠かせないアクティブ運用は、インデックス運用と比較して手数料などのコストが高い傾向にあります。多少コストがかかってもファンドマネジャーの投資方針に共感できるかどうかが、商品を選ぶポイントとなるでしょう。
特性を理解して運用方法を選ぼう
インデックス運用とアクティブ運用の大きな違いは、平均値を目指すか、より高い目標を設定するか、という点です。これは単にスタイルの違いであり、どちらかがより優れているということはありません。
どちらを選択するべきか迷ったときは、投資の目的や使える資金、許容できるリスク、望むリターンなどの条件を整理し、それぞれの特徴と照らし合わせてみましょう。ご自身のスタンスに合う運用方法を選択することが重要です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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