サブスクに関するトラブル、どんな内容が多い? 何に気をつければいいの?
ファイナンシャルフィールド / 2021年10月28日 13時10分
「サブスクリプション(サブスク)」とは、定められた料金を定期的に支払うことにより、一定期間、商品やサービスを利用することができるサービス。動画や音楽のサブスクは利用している人が多いですよね。 現在普及しているサブスクですが、全国の消費生活センターには、サブスクに関する相談が、2021 年度以降では毎月500件程度寄せられています。インターネット上で契約内容等を正しく認識していないまま契約し、請求に気づいてトラブルになるケースが多く見られます。 独立行政法人国民生活センターでは、インターネットで契約したサブスクに関するトラブル事例についてまとめ、消費者への注意喚起を行っています(※)。
サブスクに関するトラブルの相談事例にはどんなものがある?
国民生活センターへの相談事例として下記のようなものが挙げられています。
・動画配信サービス無料トライアルの解約を忘れてしまい、利用していないにもかかわらず毎月2000円を請求されていた。退会したが、契約期間中の料金は請求された。
・家族の誰がいつ登録したのかわからない通販サイトの有料会員の年会費5000円をずっと支払っていたことがわかったが、当時登録したメールアドレスがわからず、解約できない。
・1週間の無料体験のためにダイエットトレーニングアプリをダウンロードした。その後、アプリを削除し退会したと思っていたが継続利用となっており、アプリ利用料2万円が支払われていた。
これはほんの一例で、サブスクに関するさまざまなトラブルの相談が、日々寄せられているようです。
サブスクは、サービスを利用していなくても料金が発生するものと理解していないことがトラブルの原因
先の事例は、サブスクがどのような契約かを正しく理解していないことによるものです。サブスクを契約している間は、サービスの利用の有無に関係なく、料金の請求を受けることになりますが、そのことを理解せずに契約したため、トラブルが発生しているケースが見られます。
無料体験、無料トライアルの後に有料サービスに移行するという契約条件を理解していても、解約手続きをすることを忘れ、知らないうちに有料サービスに移行して料金を支払い続けていたという事例がよく見られます。
他には、解約手続きをしようとしたけれども、ID やパスワードなどを忘れてしまい、解約方法がわからず、 月額利用料金を支払い続けなければならず困っているという相談も見られます。また、スマホアプリを削除すれば解約できると思い込んでいたなど、解約手続きをしたつもりだが正確にできていなかったということもあるようです。
サブスクのトラブルを防ぐには?
それでは、トラブルに遭わないようにするにはどうしたらいいでしょう。「無料体験」「無料トライアル」と広告・表示されていても、無料期間内に解約をしなければ、自動的に有料サービスに移行されます。無料期間が終了し、有料サービスに移行することが知らされない場合もあります。契約をする前に、無料期間や無料の条件などを確認し、サービスを利用しない場合は期限までに必ず解約しましょう。
サブスクを解約するには、事業者の定める方法で解約手続きをする必要がありますので、ホームページ等で解約手続きの案内を確認するようにしましょう。マイページ等で解約できているか確認したり、不安であれば事業者に問い合わせたりした方がいいでしょう。
スマホでアプリを削除しても解約になっていない
スマホアプリの場合は、アプリを削除するだけではサブスクが解約できませんので、 OS の「設定」から解約手続きをする必要があります。正確に解約手続きができていないと、定期的に定額の利用料金が請求されてしまうことになります。
申し込む前に、契約の相手方の事業者名や、サービスの内容をよく確認するようにしましょう。広告・表示だけではなく、サービスの「利用規約」や「よくある質問」などを確認してから申し込みましょう。
解約しづらいサブスクの相談も
サブスクを契約する際は簡単に申し込めても、解約方法が複雑だったり、わかりにくかったりして、解約手続きができないという相談も寄せられています。解約方法をよく確認してから申し込みをした方がいいでしょう。解約手続きの際に、メールアドレスやパスワード等申し込みの際に登録した情報が必要になることがありますので、メモで残すなどして忘れないようにしましょう。
また、クレジットカードなどの明細を確認しないと、利用していないサブスクの支払いがあっても気づかず、知らず知らず長期間支払っていることも。クレジットカードの明細は毎月必ず確認しましょう。
サブスクは契約している期間動画が見放題だったり音楽が聴き放題だったりお得なサービスですが、利用しなくても固定の料金がかかるものです。契約の際、それは理解しておくことが必要です。もしもなんらかのトラブルが生じた場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等へ相談しましょう。
※独立行政法人国民生活センター 「解約したはず!」「契約してない!」と思い込んでいませんか? 予期せぬ“サブスク”の請求トラブルに注意!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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