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親の年収と子どもの学歴はやはり比例する?

ファイナンシャルフィールド / 2021年11月8日 13時0分

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親の年収が高いと子どもの学歴も高くなりやすいというニュースが報じられたことがありました。お茶の水女子大学の研究によると、「家庭の収入」「父親学歴」「母親学歴」を得点化した家庭の社会経済的背景が高いほど、子どもの学歴も高くなる傾向があるといいます。   今回は研究結果を踏まえ、不利な環境を克服するために子どもの幼少期に形成すべき基盤や、活用したい3つの教育無償化についてご紹介します。環境の有利・不利にかかわらず、子どもの学歴を形成するヒントを探している方は、当記事を参考にしてください。  

親の年収は子どもの学歴に影響する要因の1つ

親の年収は、子どもの学歴に影響する要因の1つとする論文が発表されました。文部科学省が実施した2018年度「全国学力・学習状況調査の結果及び保護者に対する調査」を踏まえて、お茶の水女子大学が発表したものです。
 
この論文によると、「概ね世帯収入が高いほど子どもの学力が高い」「保護者の最終学歴が高いほど子どもの学力が高い」という傾向が見られました。
 
ただし、収入が多ければ多いほど子どもの学力が高くなるというわけではありません。社会経済的背景が低い環境では学力にバラつきが大きく、不利な環境を克服して高い学力を達成している子どもが一定数存在することも判明しました。
 
また、親の子どもへのはたらきかけが高い学力に影響することも報告されています。学力は読み書き・計算などの数値で測れる「認知スキル」です。一方、自尊心や協調性など数値で測れない「非認知スキル」を高めると、社会経済的背景が低い場合でも学力が高まる可能性があると指摘されました。

 

3つの教育無償化で学歴を形成するチャンス

子育てには、どうしても教育費がかかります。政府は教育費の負担を軽減するための施策「3つの教育の無償化」を、次のとおり実施しています。
 

●幼児教育・保育の無償化
●高校無償化
●大学無償化

 
文部科学省が実施する「子どもの学習費調査」によると、教育費の内訳は多岐にわたりますが「学校教育費」と「学校外活動費」に分類できます。
 

●学校教育費:授業料、通学費、制服費、通学用品費、納付金(入学金、PTA会費、寄附金など)、修学旅行費、図書・学用品費、クラブ活動費など
 
●学校外活動費:学習塾費、習いごとの月謝、家庭教師代、参考書代など

 
なお「3つの教育の無償化」で、すべての費用が無償になるわけではありません。無償の対象となる費用について確認し、ほかにかかる費用について家計の見直しをすれば、子どもの学歴を形成する助けになるでしょう。

 

お金のせいで諦めず学歴を形成する方法がある

親の年収は子どもの学歴に影響する可能性がありますが、収入が多ければ多いほど子どもの学力が高くなるというわけではありません。経済的に不利な環境でも、高い学力を達成している子どもが一定数いるからです。
 
子どもの健やかな成長を促す基盤づくりには、親からのはたらきかけが必要です。「3つの教育の無償化」もスタートしていますので、お金のせいで諦めなくても良い環境が整いつつあります。

 
出典
国立大学法人お茶の水女子大学「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の 専門的な分析に関する調査研究」(平成30年3月30日)
文部科学省国立教育政策研究所「親の所得・家庭環境と子どもの学力の関係:国際比較を考慮に入れて」(2018年3月)
日本財団「家庭の経済格差と子どもの認知能力・非認知能力格差の関係分析」(2018年1 月)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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