正社員と派遣社員の年収。大きく差がつくのは何歳から?
ファイナンシャルフィールド / 2021年11月22日 0時0分
正社員と派遣社員、働き方を検討する上で「年収にどれくらい差があるのか教えてほしい」「年収の差がつくのは何歳くらいからなのか知りたい」などと思っている方は多いのではないでしょうか。 正社員と派遣社員どちらの雇用形態で働こうかで迷っている場合、おおよその年収や年収に差がつきはじめる年齢を知っておくことは大切です。ここでは、正社員と派遣社員の年齢別賃金・年収について解説します。
正社員の年齢別賃金・年収
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、正社員・正職員の年齢別賃金は図表1のとおりです。
【図表1】
年齢 | 男女計 賃金 | 男性 賃金 | 女性 賃金 |
---|---|---|---|
〜19歳 | 18万200円 | 18万2800円 | 17万5800円 |
20〜24歳 | 21万5400円 | 21万7300円 | 21万3300円 |
25〜29歳 | 24万9600円 | 25万6200円 | 23万9500円 |
30〜34歳 | 28万2800円 | 29万4600円 | 25万8100円 |
35〜39歳 | 31万6300円 | 33万4700円 | 27万2900円 |
40〜44歳 | 34万3500円 | 36万7600円 | 28万6500円 |
45〜49歳 | 36万5600円 | 39万6300円 | 29万3900円 |
50〜54歳 | 39万2200円 | 43万1200円 | 30万2600円 |
55〜59歳 | 39万7000円 | 43万5300円 | 30万3600円 |
60〜64歳 | 32万8000円 | 35万円 | 27万2000円 |
65〜69歳 | 29万5900円 | 30万9700円 | 25万7000円 |
70歳〜 | 28万3100円 | 29万3600円 | 25万5500円 |
※厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」「雇用形態、性、年齢階級別賃金及び雇用形態間賃金格差」より
※「賃金」は現金給与額のうち超過労働給与額(時間外手当など)を差し引き、所得税などを控除する前の所定内給与額のことです。
※賞与は含まれていません。
上記は1ヶ月あたりの賃金です。例えば、20〜24歳の男女計の賃金は21万5400円であり、年間で258万4800円です。賞与が2ヶ月分以上ある場合は、年収は300万円を超えます。45〜49歳の賃金36万5600円の場合は年間438万7200円で、賞与が2ヶ月分あれば年収は500万円を超えます。
50代までは年齢に比例して賃金が増える傾向が見られますが、60代以降は減少傾向です。
派遣社員の年齢別賃金・年収
同調査によると、正社員・正職員以外の年齢別賃金は図表2のとおりです。
【図表2】
年齢 | 男女計 賃金 | 男性 賃金 | 女性 賃金 |
---|---|---|---|
〜19歳 | 17万4100円 | 18万8000円 | 15万8400円 |
20〜24歳 | 18万3400円 | 18万7800円 | 17万9700円 |
25〜29歳 | 20万2400円 | 21万円 | 19万6500円 |
30〜34歳 | 20万7200円 | 22万2600円 | 19万5100円 |
35〜39歳 | 21万4300円 | 23万5300円 | 20万600円 |
40〜44歳 | 21万1900円 | 24万600円 | 19万6600円 |
45〜49歳 | 21万2800円 | 24万5600円 | 19万8500円 |
50〜54歳 | 20万9700円 | 24万2600円 | 19万5600円 |
55〜59歳 | 21万2200円 | 25万2100円 | 19万500円 |
60〜64歳 | 24万1200円 | 26万6700円 | 19万円 |
65〜69歳 | 21万6800円 | 23万4700円 | 18万900円 |
70歳〜 | 20万8900円 | 22万2000円 | 17万9600円 |
※厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」「雇用形態、性、年齢階級別賃金及び雇用形態間賃金格差」より
※「賃金」は現金給与額のうち超過労働給与額(時間外手当など)を差し引き、所得税などを控除する前の所定内給与額のことです。
※賞与は含まれていません。
この調査は「正社員・正職員以外」が対象となっているため、派遣社員以外の方も含まれます。
正社員のように、年齢に比例して賃金が上がる様子は見られません。20代後半以降、横ばいが続きます。20〜24歳の男女計賃金は18万3400円で年間220万800円で、賞与がない場合は年収約220万円となります。
20代後半〜30代前半には差が開く
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」を見る限り、正社員と正社員以外(派遣社員)の賃金差は20代後半から30代前半には差が大きく開きます。
上記の賃金には賞与が反映されていません。正社員は賞与が多く、派遣社員は賞与がない場合もあるため、賃金表以上に年収差が大きいことが予想されます。
実際、国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、令和2年の給与所得者の平均給与は433万1000円で、正規は495万7000円なのに対し、非正規は176万2000円でした。約320万円の差があります。
正社員のほうが年収が高いのはほぼ確実
正社員と派遣社員の賃金・年収は20代後半から30代前半には差が大きく開きます。厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」と国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」のどちらも見ても、正社員のほうが年収が高いと報告されています。
ただし、これらのデータはあくまでも平均であるため、資格職や技術職など派遣社員でも正社員より高い収入を得ている方がいる可能性があり、一概に正社員のほうが高所得だとは言えません。
しかし正社員と派遣社員が異なる働き方であることを踏まえた上で、収入面を重視するのであれば正社員として働くほうがより有利だと考えられます。
【出典】
厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況
厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況:主な用語の定義
厚生労働省 (6) 雇用形態別にみた賃金
国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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