年収別に見る「仕事の満足度」は？ 知人の勤め先を「羨ましい」と感じる割合やポイントは？

友だちや知り合いの話を聞いて、彼らの勤務先や仕事を羨ましいと思った経験がある方も少なくないと思います。羨ましいと思う理由は、やっぱり年収なのでしょうか？   今回は、リスクモンスター株式会社が発表した第4回「隣の芝生（企業）は青い」調査の結果（※）をチェックしてみましょう。

思ったより隣の芝生は青くない？ 羨ましいと思う人は何％？

この調査は、20～69歳の男女1000人を対象に行われたもの。まずは、年収別に「隣の芝生は青い」と思った割合を見てみましょう。

【年収別：知人・友人の仕事を「羨ましいと感じる」と回答した割合】

●300万円未満：33.9％
●300万円〜400万円：34.5％
●400万円〜500万円：45.2％
●500万円〜600万円：38.0％
●600万円〜800万円：21.6％
●800万円〜1000万円：25.0％
●1000万円以上：25.0％

年収600万円を超えると、知人の勤め先を羨ましいと思う人は20％台という結果に。それ未満の年収だと30％を超え、特に年収400万円〜500万円の人は半数近くの人が知人の勤め先を羨ましく思っていることがわかります。
 
ひょっとしたら、もっと稼ぎたいと思っているのになかなか稼げずもどかしい思いをしている人たちが多い層なのかもしれません。
 
ただ、どの層でも「羨ましいと感じない」と回答した人のほうが半数を超えているということで、思ったよりも隣の芝生は青くないということもわかりました。全体で見ると、「羨ましいと感じる」が33.8％、「羨ましいと感じない」が66.2％です。
 

自分の年収が高くても関係ない？ 「高収入」への羨望

さて、では知人の勤め先を羨ましいと思う理由はなんなのでしょうか。

【羨ましいと感じるポイント（複数回答）】

1位：給料が高い　68.3％
2位：福利厚生が充実している　46.4％
3位：会社に安定性がある　41.1％
4位：休みが取りやすい　26.9％
5位：働き方改革の取り組み姿勢　26.0％

 
TOP5はこのような結果に。半数以上の人は、知人の勤務先を羨ましいと思う理由に「給料が高い」を挙げています。給料が高く、福利厚生が充実していて、会社の経営も安定している……。こんな時代ですし、そのような安心して働ける会社に憧れる人が多いということでしょうか。
 
ちなみに、「給料が高い」と回答した割合を年収別に見てみると、以下のような結果に。

【年収別：「給料が高い」と回答した割合】

●300万円未満：70.7％
●300万円〜400万円：66.2％
●400万円〜500万円：66.7％
●500万円〜600万円：66.7％
●600万円〜800万円：72.7％
●800万円〜1000万円：66.7％
●1000万円以上：63.6％

これを見ると、年収の高い低いに関わらず、「給料が高い」という理由で知人の勤務先を羨ましく思う人が多いということがわかります。高収入というのは、どんな層からも羨望を集めるということなのでしょう。
 

自分の仕事に対する満足度は年収で決まる？

最後に、自分の勤務先や仕事に対する満足度を見てみましょう。

【自身の仕事・勤務先への満足度】

●満足している　51.5％
●満足していない　48.5％

自分の仕事に満足している人が、ギリギリで半数を超えたといったところでしょうか。それにしても半数近くの人が自分の仕事に満足していないという現状も、少し考えものですね。
 
やはり自身の年収によって、仕事への満足度は変わるのでしょうか。「満足している」と回答した割合を年収別に見てみましょう。

【年収別：「満足している」と回答した割合】

●300万円未満：49.0％
●300万円〜400万円：43.7％
●400万円〜500万円：39.7％
●500万円〜600万円：60.8％
●600万円〜800万円：66.7％
●800万円〜1000万円：71.7％
●1000万円以上：68.2％

これを見る限り、どうやら年収500万円を境に「満足している」と「満足していない」が逆転しているようです。年収500万円を超えると、自分の仕事に満足している割合が半数を超えるようになりますね。
 
仕事をするということは、社会とのつながりを持ったり生活にメリハリをつけたりするという意義もあるものの、やはりなにはなくともお金を得るための手段。高収入を羨望することや年収が一定を超えると自分の仕事に満足できることからも、やはり仕事＝お金を稼ぐ手段ということがわかりました。
 
※リスクモンスター株式会社　第4回「隣の芝生(企業)は青い」調査 ～給料だけではない！羨ましいと思われる要素(ポイント)とは？～
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部