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正規雇用と非正規雇用の違い。平均給与はどれくらい違う?

ファイナンシャルフィールド / 2021年12月15日 3時0分

正規雇用と非正規雇用の違い。平均給与はどれくらい違う?

日本では同じ会社で働いていても、正規雇用と非正規雇用の場合で、給与や将来もらえる年金に大きな違いがあります。   今回は最新のデータから、正規雇用と非正規雇用では給与にどのくらい違いがあるのか確認するとともに、非正規雇用の方が正規雇用を目指す方法を考えていきます。

正規雇用と非正規雇用の給与

国税庁の「民間給与実態統計調査」(令和2年分)によると、正規雇用と非正規雇用の年間の平均給与は以下のとおりとなっています(※)。
 

<平均給与>

正規雇用:496万円
非正規雇用:176万円

 
さらに男女別で見てみると以下のとおりです。

<男性の平均給与>

正規雇用:550万円
非正規雇用:228万円

<女性の平均給与>

正規雇用:384万円
非正規雇用:153万円

男女ともに非正規雇用の平均給与は、正規雇用の半分以下となっています。なお、正規雇用の平均給与は男女ともに前年(令和元年)よりも減少しましたが、非正規雇用の平均給与は約1%増加しています。
 

非正規雇用の社会保険

もともと非正規雇用の場合、健康保険や厚生年金保険などの社会保険に入ることができないという問題がありましたが、こうした状況については少しずつ改善されている傾向が見られます。
 
2021年(令和3年)現在では、従業員が常時501人以上の勤務先において、非正規雇用であっても以下の条件を満たしていれば、正規雇用と同様に健康保険や厚生年金保険に加入することとなっています。


(1)週の所定労働時間が20時間以上
(2)月額賃金8万8000円以上(年収106万円以上)
(3)雇用期間が1年以上見込まれる
(4)学生ではない

社会保険の加入条件については、2022年(令和4年)10月から従業員数が101人以上、見込まれる雇用期間が2ヶ月以上と適用対象が拡大し、さらに2024年(令和6年)10月からは従業員数51人以上の勤務先が対象となります。
 
厚生年金保険に加入することができると、将来受け取れる年金額が大きく増えるなどメリットがあります。一方で、加入条件を満たしていない非正規雇用の場合、どんなに働いていても年金額が増えず、正規雇用との差は大きく広がるばかりです。
 
非正規雇用であっても、社会保険に加入できる勤務先を見つけることが大切ではないでしょうか。
 

非正規から正規雇用になるために

正規雇用の方と、非正規雇用の方は、業務内容や責任の度合いなどが大きく異なるケースがあります。経験や知識の差、労働時間・日数といった労働条件のため、正規雇用になることが難しい方もいるかもしれません。
 
しかし、正規雇用と非正規雇用では、給与や年金の点で圧倒的に差が出てしまいます。労働時間や責任は増えてしまいますが、もしも正規雇用で働くチャンスがある場合は積極的にチャレンジするのがおススメです。
 
例えば、非正規で働いている勤務先で実力が認められて、正規雇用として採用されるケースもあるでしょう。
 
また、現在は採用していなくても、今後、正社員の採用を行う可能性もあるため、普段から「社員になりたい」という旨を伝えておき、積極的にアピールしておいても損はありません。もちろん、現在までの職歴を生かして就職活動を行うことも大事です。
 
新型コロナウイルスの影響で採用を差し控えている業界もありますが、経済が回復してくれば積極採用が増える可能性は高いと考えられます。正規雇用を目指すのであれば、採用情報をこまめにチェックしておきましょう。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。非正規雇用と正規雇用では平均給与で大きな違いがあり、希望する働き方や職種にもよりますが、正規雇用として働く方が将来の年金なども含めてメリットが多いことが分かります。
 
出典
(※)国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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