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高校受験と大学受験にかかる塾代はいくらくらい違う?

ファイナンシャルフィールド / 2021年12月19日 3時0分

高校受験と大学受験にかかる塾代はいくらくらい違う?

「受験」と名がつくものに塾通いは必須ですが、高校受験と大学受験でどのくらい、費用が異なるのでしょうか。受験する学部や受験校の難易度、塾を利用する生徒の能力によって差はありますが、平均してこれくらいは必要になるという目安について、確認しましょう。

高校受験の場合

文部科学省が公表している平成30年度(2018年)子供の学習費調査の結果によれば、高校受験を控える中学3年生の学習塾代の平均は公立で31万3780円、私立で18万6569円となっています。月平均にならすと公立で2万6000円、私立で1万6000円くらいの支出です。
 
ただし、学習塾費の費用分布を見ると、0円以外で最も多かったのが、公立で40万円以上(18.4%)、私立で10万円以上20万円未満(14.2%)となっています。また、学習塾費を1円以上支出している者を対象にした場合、公立で29万3000円、私立で25万4000円という結果です。
 
世帯年収の多い家庭ほど、学習費総額が多くなる傾向があります。年間収入が400万円未満の世帯では公立に通わせている場合で38万3千円、私立で110万3千円であるのに対して、1200万円以上の世帯になると、公立で69万7千円、私立で154万5千円となっています。
 

大学受験の場合

文部科学省の平成30年度(2018年)子供の学習費調査の結果から、全日制高等学校在学者の学習塾代に関するデータがあります。
 
平均値は公立で28万3千円、私立で33万8千円です。学習塾費の費用分布では40万円以上が公立で9.1%、私立で13.1%と最も多く、1円以上の支出をしている者を対象にした平均支出額は公立で28万3千円、私立で33万8千円という結果です。
 
大学受験を視野に入れた学習費総額という観点で見ても、世帯年収による格差が浮き彫りになっています。世帯年収400万円未満の世帯では公立で、35万5千円、私立で70万円であるのに対して、世帯年収1200万円以上の世帯では公立で69万7千円、私立で141万円という数字が出ています。
 
高校受験以上に学習塾代にお金をかけられる層と費用捻出が困難な層に二極化する傾向にあります。学習塾代が0円の層が高校受験段階では公立で30%、私立で40%ですが、大学受験になると、公立、私立とも60%に達しています。
 

大学受験にかかる学習塾代の現状

大学受験で学習塾を利用する場合、通常の授業だけでなく、夏期講習や冬期講習、受験直前の特訓講義といった、オプションの授業も発生します。
 
また、授業料だけでなく、学習サポートにかかる費用を徴収しているケースもあります。受験する学部、受験校のレベルにもよりますが、通常の授業料に加えて、夏期講習、冬期講習でそれぞれ10~20万円程度の支出を見込んでおいたほうが安全です。
 
大学受験になると、模擬試験(模試)の重要度が高校受験以上に増します。志望校別の模試、センター試験対策の模試など、種類も多岐にわたります。学習塾代に模試の費用が含まれている場合と別途徴収になる場合があります。
 
模試の代金は1回あたり5千円程度ですが、受験本番までに数回受けることになります。模試の結果を見ながら受験校選びや夏期講習の受講科目を決めていくので、こちらも年間3~5万円程度の出費を念頭に置いておくといいでしょう。
 

学習塾代について

学習塾代は高校受験と大学受験でいくらくらい違うのかといえば、平均値ベースで見ればあまり差はありません。ただし、大学受験に関しては夏期講習や冬期講習、志望校別の講義といった、オプション講義をプラスしたほうが有利に働くかもしれません。
 
出典
出展文部科学省 平成30年度子供の学習費調査の結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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