子どもの習い事、月謝が高いのは？ 月謝以外にどんな費用がかかるの？

親は子どもの可能性を引き出すため、小さな頃からさまざまな習い事をさせるもの。ところで、みんなは習い事にはどれくらいのお金をかけているのでしょうか？   株式会社シーク（本社：神奈川県横浜市中区）は、1008人の保護者を対象に、子どもが現在通っている、または過去に通っていた習い事の月謝について調査結果をまとめました（※）。習い事別に月謝を調べています。

子どもの習い事の平均月謝は1898円。最高額は6万9400円

本調査では、子どもの習い事の平均月謝は1898円でした。最高額は6万9400円で、最低額は0円となっています。
 
最高額の6万9400円は学習塾で、中学受験対策をしている大手塾では、平均月謝以上の学習塾もあるようです。一方、ボランティアや地区センターなどで行っている習い事はジャンルが幅広く、0円とまではいかなくても、ワンコインで受講できる習い事がありました。
 
最も習わせている人が多い習い事はスイミングで、1008人中667人(66.1%)と3人に2人が習っているようです。なお、平均月謝は6776円でした。
 
スイミングで月謝以外に費用がかかった項目を聞いたところ、最も多い回答は「想定外の出費は発生しなかった」が37%でした。水着やゴーグルなどの「用具全般」が17%ですが、これは必須アイテムなので想定内でしょう。
 

3人に1人は学習塾や英会話を習わせている。学習塾の平均月謝は1万9080円

学習塾は334人と、33.1%が習わせていると回答しました。平均月謝は1万9080円で、全ての習い事で最も平均月謝が高くなりました。学習塾の月謝以外に費用がかかった項目を聞くと、「教材費」が37%、「月謝以外の授業料・合宿費用」が27%となりました。
 
中学受験塾の場合、教材費のほか、夏期講習や冬期講習代で10万円以上することも珍しくありません。親もだんだん感覚が麻痺してきてしまうようです。
 
英語・英会話は322人(33.0%)が習わせており、平均月謝は7623円でした。月謝以外に費用がかかった項目を聞いたところ「教材費」が38%と、想定外に大きな金額だったようです。「想定外の出費は発生しなかった」という人も36%でした。
 
次に、ピアノの平均月謝を見てみましょう。ピアノは242人(24%)の親が回答しており、平均月謝は5400円でした。
 
ピアノ本体の購入やレッスン費用など比較的高額なものは、多くの人のイメージ通りであるようで、「教材費」(29%)、発表会など「大会・イベントの参加費用」(23%)が想定外の出費だったという回答が多くみられました。
 
書道・習字は206人(20%)の親が平均月謝は2604円であると回答しました。月謝以外に費用がかかった項目を聞くと「想定外の出費は発生しなかった」(33%)が最も多く、「用具全般」(20%)、「教材費」(20%)などが続きました。
 
書道セットは一度買ってしまえば比較的長く使えますが、半紙や墨汁などの消耗品は都度購入しなければなりませんね。
 

サッカーの平均月謝は3596円。大会用ユニフォームなど、思わぬ出費も

サッカーは181人(17.9%)が回答しており、平均月謝は3596円でした。サッカーの月謝以外に費用がかかった項目は「用具全般」(18%)、「練習着・靴」(17%)、「大会用の衣裳、ユニフォーム、靴」(11%)のほか、試合に行く交通費など、細かな出費があるようです。
 
珠算・そろばんは122人(12.1%)が平均月謝は2926円と回答しました。月謝以外に費用がかかった項目を聞くと「想定外の出費は発生しなかった」が31%で、「教材費」(22%)、「大会・イベントの参加費用」(17%)が続きました。珠算検定にお金がかかることを頭に入れておいた方がよさそうです。
 
運動教室については99人(9.8%)が平均月謝は2465円と答えました。運動教室は「想定外の出費は発生しなかった」が44%で、全ての習い事で最も多い結果に。次いで「練習着、靴」(18%)、「用具全般」(10%)のほか「保険代」(8%)が挙げられました。
 
以上の結果から、月謝以外にもいろいろな点で出費があるようです。月謝のほかにかかるお金を想定しておいた方がいいでしょう。ちなみに学習塾は夏期、冬期等の講習は高額なことが多いようですので、あらかじめ予算を確保しておきましょう。
 
※株式会社シーク　【2021年度版】全国1008人の親御さんに「子どもの習い事の月謝」を聞いちゃいました！
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部