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相場の下落局面で出てくる「ジグザグ」波。どういう意味?

ファイナンシャルフィールド / 2021年12月29日 4時30分

相場の下落局面で出てくる「ジグザグ」波。どういう意味?

エリオット波動理論では、相場の波を5つの衝撃波と3つの修正波とに分けて捉えていきます。複数回にわたりエリオット波動理論についてお伝えしていますが、今回は修正波における基本的なパターンについて見ていきたいと思います。

エリオット波動理論における波形取りのおさらい

※筆者作成
 
上の図は、エリオット波動理論における衝撃波と修正波をイメージしたものですが、点線を軸にして左側が衝撃波、右側が修正波となっています。衝撃波は上昇局面、修正波は調整局面(下降局面)という意味ですが、それぞれ5つの波と3つの波で構成されています。
 

ジグザグ波とは

修正波には、「ジグザグ」と「フラット」の2種類の基本波形がありますが、今回はジグザグ波について確認していきます。
 
○ジグザグ波

※筆者作成
 
修正波は、A波、B波、C波の3つの波で構成されますが、それぞれの波が5波、3波、5波でさらに構成されている波形のパターンをジグザグ波といいます。覚え方としては「5・3・5ジグザグ」とすると分かりやすいかもしれません。
 
ジグザグ波は、それまでの衝撃5波による上昇局面が調整局面(下降局面)に転換し、比較的調整が深いことを示しています。
 
修正A波においては5波動で下落し、次の修正B波では修正A波の戻りがいったん起こるものの、その後、修正C波によってさらなる下落が続くため、A波が下落相場の底ではなく、C波で下げ止まる可能性が高いと見る必要があります。
 
修正波におけるB波は「だましのB波」と呼ばれますが、ジグザグ波では、このB波の戻りが比較的浅いため、C波によるさらなる下落を視野に入れておくことが必要です。
 

まとめ

調整波動である修正3波の波形パターンには、「ジグザグ」と「フラット」の2種類がありますが、今回はジグザグ波について見てきました。
 
ジグザグ波は調整波動ではありますが、どちらかというと揉み合い局面ではなく、下降局面を描くことが特徴です。ジグザグ波が完成するかどうかは、B波の戻りの程度によって決まりますが、仮に戻りが浅い場合、さらなる深い下落がC波によって形作られていくというのがジグザグ波の示唆している点といえるでしょう。
 
次回は、もう1つの修正波パターンである「フラット」について見ていきたいと思います。
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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