国民年金保険料を追納予定の人は、「ねんきんネット」で将来増える金額を確認

国民年金保険料を追納すると将来の年金額が増えることを、知っている人は多いでしょう。しかし、いくら増えるかまで正確に把握するのは、なかなか難しいのではないでしょうか。   ねんきんネットを活用すると、追納できる期間や追納によって増える年金受給額を、簡単かつ正確に確認できます。ここでは、ねんきんネットを使った追納期間の確認方法や、追納した場合の年金受給額の試算方法をまとめました。

ねんきんネットで国民年金保険料の追納が可能な月数と金額が確認できる

　
国民年金保険料の未納・免除期間がある場合、何ヶ月分追納できるのかや追納する金額などを、正確に把握するのは大変です。ねんきんネットを利用すると、今後納付する月数や金額を一目で確認できます。
 
操作方法は、次のとおりです。

1.「年金記録を確認する」を選択する
2.「国民年金保険料の納付・後追い（追納）が可能な月数と金額を確認する」を選択する
3.「1.国民年金保険料の納付等可能月数とその金額」「2.納付・後追い（追納）可能な月の一覧」「3.国民年金保険料の納付・後追い（追納）に関する入力」のいずれかを選択する

「1.国民年金保険料の納付等可能月数とその金額」を選択すると、納付・追納が可能な月数と、全て納付した場合の国民年金保険料の合計額が表示されます。
 
「2.納付・後追い（追納）可能な月の一覧」で表示されるのは、過去の国民年金保険料や付加保険料の月別の納付状況です。納付・追納が可能な月には強調アイコンが表示されます。
 
「3.国民年金保険料の納付・後追い（追納）に関する入力」では、国民年金保険料や付加保険料の納付方法ごとの納付可能月数と、任意に入力した納付月数に応じた保険料額の見込みが表示されます。
 

ねんきんネットでは追納した場合の年金見込額の試算もできる

　
ねんきんネットでは、年金見込額の試算もできます。未納分を追納した場合についてシミュレーションする方法は次のとおりです。

1.「年金記録を確認する」を選択する
2.「国民年金保険料の納付・後追い（追納）が可能な月数と金額を確認する」を選択する
3.「3.国民年金保険料の納付・後追い（追納）に関する入力」を選択する
4.条件を入力する
5.「入力した条件で将来の年金額を試算する」を選択する

また、次の方法でも追納した場合の年金額を試算できます。

1.「将来の年金額を試算する」を選択する
2.「詳細な条件で試算」を選択する
3.国民年金保険料を追納した場合の条件を入力する
4.「試算結果一覧を表示」を選択する

試算結果一覧では、結果をただ表示するだけではなく、おのおのの結果をグラフで比較することもできます。追納する場合、しない場合をわかりやすく比較できるでしょう。
 

追納申込書の作成もねんきんネットを使うと簡単になる

　
国民年金保険料の追納を申請する際には、年金事務所に追納申込書を提出する必要があります。ねんきんネットの「届書の作成支援」サービスからも、追納申込書の作成が可能です。
 
ねんきんネットを利用して追納申込書を作成するメリットは、次の2つです。

●ねんきんネットで保有している基本情報が自動的に入力される
●入力項目のエラーチェック機能がある

ねんきんネットのシステムを活用することで、簡単かつ正確に書類を記入できます。
 
ただし、ねんきんネットの届け書の作成支援は、電子申請ではないことに注意しましょう。追納申込書を作成したら、印刷用ファイルをダウンロードして、プリンターやコンビニのマルチコピー機などを利用してプリントアウトする必要があります。
 
印刷した追納申込書は、マイナンバー確認書類などを添付して、年金事務所の窓口か郵送で提出しましょう。
 　

追納の確認や手続きにねんきんネットを活用しよう

　
ねんきんネットを使うと、追納によって増える年金受給額を試算できるほか、追納可能な月数や保険料額などを正確に確認できます。
 
申請書類の作成を支援する機能もあるため、追納の申請をするときにも楽に書類作成ができます。これまでねんきんネットを使ったことがない人も、ぜひ登録して、活用してみましょう。
 
出典
日本年金機構 追納等可能月数と金額の確認
日本年金機構 年金見込額試算
日本年金機構 「ねんきんネット」による届書の作成支援
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
 
監修：新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員