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1人暮らしの大学生の仕送り額は、毎月どのくらい? コロナの影響はある?

ファイナンシャルフィールド / 2022年1月19日 0時40分

1人暮らしの大学生の仕送り額は、毎月どのくらい? コロナの影響はある?

1人暮らしの大学生への仕送り、いくらくらいが適切か悩む人も多いのではないでしょうか。最近は新型コロナの影響もあり、飲食店やイベントなどのアルバイトの機会が減るなど大学生の収入事情にも変化が見られるようです。平均的な仕送り額や近年の動向をチェックしてみましょう。

1人暮らしの大学生への仕送り、平均額はいくら?

日本政策金融公庫は、高校生以上の子を持つ保護者を対象に、2020年9月に教育費負担に関する調査を行っています。それによれば、自宅を離れて1人暮らしをする学生への仕送りは、平均で年間90.3万円(月額7.5万円ほど)でした。
 
もう1つ、別の調査も見てみましょう。日本学生支援機構が大学生を対象に2020年11月に行った調査では、以下のような結果になっています。
 

(出典:日本学生支援機構「令和2年度学生生活調査結果 大学昼間部(速報値)」より筆者作成)
 
例えば「国立×学生寮利用」なら65万9800円(月額5.5万円ほど)ですが、「私立×アパート」なら163万7100円(月額13.6万円ほど)となっています。国公立よりも私立、学生寮よりも下宿やアパートのほうが、費用がかさみやすいぶん仕送り額が多くなる傾向が見られます。
 

大学生の収入事情と新型コロナの影響

先述のどちらの調査でも、前回調査(日本政策金融公庫は2019年9月、日本学生支援機構は2018年11月に実施)に比べて仕送り額が少なくなっている傾向が見られました。
 
日本政策金融公庫の調査では、自宅外通学者への仕送り額の平均が月額1万円ほど下がり、「仕送りなし」の世帯が増えて10%を超えるなどの変化がありました。また、新型コロナの影響で「そもそも1人暮らしをするのをあきらめた」「進学をあきらめた」「退学・休学した」と答える人も見られました。
 
日本学生支援機構の調査では、仕送り額だけではなく学生自身のアルバイト代にも減少傾向が見られ、代わりに1人あたりの奨学金の利用額が増えていることがわかります。
 
仕送りの減少や奨学金の増加は、すべてが新型コロナの影響によるものとは限りません。ただ、親の収入が減ったり、アルバイトのシフトに思うように入れなかったりして、金銭的に困る学生も増えたようです。2020年は学生を取り巻くお金事情がひときわ厳しくなった年だといえるでしょう。
 

仕送り額をいくらにするか迷ったら

大学生が学業に集中するためには、仕送りは大きな意味を持ちます。ただ、毎月5万~10万円の支出となると、家計の負担になることも事実です。
 
いくらにするか迷ったときは、親子で一度じっくりと話し合ってみてはいかがでしょうか。大学生ならもう大人です。授業料や周辺の家賃相場、節約方法などいっしょにお金のことを調べてみるのもよいですね。
 
「あまり生々しい話をするのはちょっと……」「お金の話はタブー」というご家庭もあるかもしれません。ただ、リアルな家計事情や必要な金額を知ることで、子どもが協力してくれたり、学費を無駄にしないよう学業に集中してくれたり、良い方向に進むこともあります。
 
特に、奨学金を借りる予定の家庭ならお金の話は必須といえるでしょう。卒業後、借りたお金を返していくことになるのは学生本人だからです。いくら借りて、いくらずつ、いつまで返していくことになるのかなど、まだ働いたことがない学生でもできるだけ具体的にイメージできるように話をしておきたいところです。
 
平均値も参考にしつつ、親子双方が無理なく納得できる仕送り額を設定しましょう。
 
(出典)
日本政策金融公庫「令和2年度 教育費負担の実態調査結果」
日本学生支援機構 ホームページ
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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