ねんきん定期便で「40歳」にはなくて「50歳」になると増える情報とは?
ファイナンシャルフィールド / 2022年1月29日 23時0分
![ねんきん定期便で「40歳」にはなくて「50歳」になると増える情報とは?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_128149_0-small.jpg)
毎年、日本年金機構から送られてくるねんきん定期便には、将来の年金に関する大切な情報が記載されており、年齢によって内容が異なります。 「40歳」にはなく「50歳」になると増える情報には将来受け取れる年金の見込額が記載されています。具体的にはどのような内容なのか詳しく解説します。老後のライフプランをたてる参考にしてください。
ねんきん定期便とは?
ねんきん定期便は、公的年金に関する理解を深めるために日本年金機構から毎年誕生月に送られてくる年金の記録です。年金の被保険者の年齢によって、ねんきん定期便の形式や記載内容が図表1のように異なります。
図表1
区分 | 送付形式 | 内容 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
毎年 (節目の年以外) |
50歳未満 | はがき | 直近1年間の情報 | これまでの加入実績に応じた年金額 | 被保険者の誕生月に郵送 |
50歳以上 | 年金見込額 | ||||
節目の年 | 59歳 | 封書 | 全期間の年金記録情報 | 年金見込額 | |
35歳、45歳 | これまでの加入実績に応じた年金額 |
引用:日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
ねんきん定期便で「50歳」になると増える情報
ねんきん定期便には年金に関する大切な情報が記載されていますが、50歳以上の人に送られるねんきん定期便には50歳未満にはない新たな情報が追加されています。具体的には、加入実績に応じた年金の見込額が記載されます。
その他、50歳未満と50歳以上ではどう違うのか、封書で送られる節目の年以外のねんきん定期便で比べてみましょう。
50歳未満のねんきん定期便
50歳未満の人へのねんきん定期便には、次の内容が記載されています。
・照会番号
・これまでの加入実績に応じた年金額(昨年)
・これまでの加入実績に応じた年金額(今年)
・お客様へのお知らせ
・国民年金(第1号・第2号)納付状況
・加入区分
・標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額
・これまでの保険料納付額(累計額)
・これまでの年金加入期間
・これまでの加入実績に応じた年金額
50歳未満のねんきん定期便には、これまでの加入実績に応じた老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計が記載されていますが、将来支払う予定の保険料は含まれません。そのため、60歳まで保険料を支払い続けた場合、実際に受け取れる年金額は記載よりも多くなります。あくまでも現在の見込額としてみておきましょう。
また、これまでの加入実績に誤りがないかを確認することも大切です。
50歳以上のねんきん定期便
50歳以上の人へのねんきん定期便には、次の内容が記載されています。
・照会番号
・老齢年金の見込額
・老齢年金の見込額(70歳まで遅らせた場合)
・これまでの保険料納付額(累計額)
・お客様へのお知らせ
・国民年金(第1号・第2号)納付状況
・加入区分
・標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額
・これまでの年金加入期間
・老齢年金の種類と見込額(年額)
50歳以上の人に送られるねんきん定期便には、50歳未満のねんきん定期便にはない情報が多く記載されています。具体的には「老齢年金の見込額」「老齢年金の見込額(70歳まで遅らせた場合)」「老齢年金の種類と見込額(年額)」です。
50歳未満ではこれまでの加入実績に応じた年金額しか記載されていませんでしたが、50歳以上では60歳まで保険料を払い続けた場合の見込額が確認できます。
さらに「老齢年金の種類と見込額(年額)」では基礎年金と厚生年金に分かれており、これらの合計が見込額となります。あくまでも見込額ですが、実際に受け取れる年金の額により近い額を把握することができます。
50歳以上のねんきん定期便を確認して、将来受け取れる年金が少ないと感じたら、定年後も働いたり、年金の繰り下げ受給を利用したりして年金額が増えるようにするとよいでしょう。さらにNISAやつみたてNISAなどの金融商品を検討するのもよいでしょう。
50歳以上に送られるねんきん定期便を確認して老後のライフプランをたてよう
50歳以上に送られるねんきん定期便では、将来受け取れる年金の見込額が確認できます。あくまでも見込額ですので、制度の改正や加入状況の変化で年金額は変動します。しかし、早めに年金の見込額を知ることで、老後のライフプランがたてやすくなります。
ねんきん定期便をしっかりと確認して、公的年金だけに頼らない資産形成に取り組むのもよいでしょう。
出典
日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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