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投資初心者にとって必要なテクニカルツール「単純移動平均線」ってなに?

ファイナンシャルフィールド / 2022年2月8日 3時10分

投資初心者にとって必要なテクニカルツール「単純移動平均線」ってなに?

前回まで数回にわたって「エリオット波動理論」における波動、つまり、波の捉え方についてお伝えしてきました。   波動については、どちらかというと投資初心者にとって難しい話だったかもしれませんが、今回からはしばらく、テクニカルツールの中でも基本である「単純移動平均」について見ていきたいと思います。

単純移動平均線とは

移動平均は、略称では「MA」と表記されます。MAは「Moving Average」の頭文字を取ったものですが、「単純移動平均」という名前になると「SMA」、つまり、「Simple Moving Average」の3つの頭文字を取ったものとなります。
 
移動平均には、「単純移動平均」や「指数移動平均」、「平滑移動平均」など、いくつかの種類がありますが、最も基本的なものとして単純移動平均について見ていきます。
 
単純移動平均はSimple Moving Averageであるため、例えば株価の場合、株価の推移を単純にならしたものになります。
 
これについて、計算式で確認していきましょう。

〇単純移動平均

直近の終値+1本前の終値+2本前の終値…+(N-1)本目の終値)÷N

計算式が出てくると、少しややこしさを感じるかもしれませんが、そもそも投資におけるテクニカル分析は、その多くが数式に基づいて成り立っています。数式を覚えなくてもいいですが、意味を理解しておく必要はあります。
 
先ほどの数式は、「今日の終値から数えて、昨日の終値、一昨日の終値と、一定の日数(週数、月数)分を過去にさかのぼっていき、その値を単純に平均しています」という意味です。
 
ということは、過去の株価(終値)から、どのようにトレンドが形成されてきているかを確認するために活用するのが、単純移動平均ということになります。
 

チャートにおける単純移動平均線のイメージ

言葉で理解しようとしてもなかなかイメージしにくいと思いますので、図で単純移動平均について見てみましょう。
 
図表1は、黒の線が株価の推移、緑の線が単純移動平均線と捉えてください。
 
一見して、株価と比べ単純移動平均線は滑らかな動きをしていることが分かります。これが過去の株価が平均化されているという意味です。
 
つまり、過去に株価が平均的にどのように推移しているかを見ることで、トレンドの具合を知ることができます。
 
【図表1】

※筆者作成
 

まとめ

単純移動平均線の1つ目のポイントは、過去のトレンドを知るという点です。
 
この考え方は次回にお伝えする、今後のトレンドを探る上で非常に重要な要素になってきます。
 
ということで次回は、単純移動平均線を使ったトレンドの見方についてお伝えしていきたいと思います。
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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