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長く投資していくために「リスク」について考えてみましょう

ファイナンシャルフィールド / 2022年2月9日 13時10分

長く投資していくために「リスク」について考えてみましょう

「今年こそは投資をしてみたいな」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、投資につきものといえば「リスク」。投資活動においてのリスクを本当に理解していますか? 国語辞典や英和辞典を引いた時のリスクと投資においてのリスクの意味合いは若干異なります。   投資におけるリスクの意味と、そのリスクをどのように取ることによって得られるリターンについて見ていきます。

「リスク」とは

まず、一般的な国語辞典で調べると、「危険」「危険度」「予想したとおりにうまくいかない可能性」等、発生する事柄が良くないことに限定されているイメージです。つまり、一般的に「リスク」は「危険」を表している言葉であると定義されます。
 
では、投資ではどうでしょうか。
 
投資では、相場の変動が見込めない(変動性)や、確実なリターンを読むことができない(不確実性)ことを「リスク」といいます。
 
例えば、海外旅行に行く場合、円安の時より円高の時に行く方がメリットを享受する(同じ「日本円」でより多くの財やサービスを購入する)ことができますが、実際に行く時点でないと、どの程度の円高か円安かは分からない(=為替が変動している)状況ですね。つまり、この場合は「為替リスク」となります。
 
また、投資信託等には予想利回りというものがありますが、実際にその利回りを得ることができるかは分かりません。
 
なぜなら投資信託であればその要素、組み込まれている株式や債券、リート(不動産)、コモディティ(金や原油などの商品)の価格の変動に加え、海外の商品であればプラスして為替の要素も基準価格や利回りに影響を及ぼしてきます。しかし、それがどのように変動するかは分かりませんね(=不確実性)。もちろん、上がることもありますし下がることもあります。
 
この不確実性も金融商品における「リスク」といいます。特に不確実性の振れ幅が大きい商品(商品先物やFX等)は、「リスクが高い」と呼ばれその分大きな利益が出る可能性がある一方、損失も大きくなる可能性があります。いわゆる「ハイリスク・ハイリターン」です。
 
それとは反対に、預貯金のような元本が保証されている商品や、日本国債等は「リスクが低い」と呼ばれその分、金利や利回りが低く、得られるリターンが小さいということになります。つまり、上記の反対で「ローリスク・ローリターン」ですね。
 
そして、これらの中間が「ミドルリスク・ミドルリターン」となり、投資信託や、先進国の国債、不動産投資等が該当します。
 

どのような人がどのようなリスクを取れるの?

リスク許容度は本当に人それぞれです。資金や資産に余裕がある人であれば、少々リスクのある商品を購入しても生活に影響はないでしょうが、ギリギリの生活をしていれば、あまりリスクの高い商品を購入することはお勧めできません。
 
また、同じ人でも人生のおける年齢や家族構成などのステージによって取れるリスクも変わってきます。
 

投資はあくまでも自己責任

「投資はあくまでも自己責任です」という言葉は、投資の世界ではことあるごとに使われていますね。上記のそれぞれのリスク・リターンで書いた商品も、あくまで例であり一般論です。
 
先進国の国債でも100%保証されているわけではありませんし、不動産投資もしかりです。もっとも危険なのは、他人の言いなりになって購入することです。これだけは絶対に避けるようにしましょう。
 
しかし、むやみやたらとリスクを回避するだけではなく、少しずつでも投資について学ぶことによって取れるリスクが高くなると思います。投資の王道は「長期・分散・積立」ですので、長くやっていくことも大切です。さまざまな情報を得て、学ぶことによってリスクとうまく付き合っていくというのがよいのではないでしょうか。
 
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表

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