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日本の物価は海外と比較すると安い? 高い?

ファイナンシャルフィールド / 2022年3月3日 12時20分

日本の物価は海外と比較すると安い? 高い?

日本と海外の物価を比較したときに、ビックマックの値段比較をみたことがある方も多いかと思います。では実際に、日本と海外の物価を比較するとどうなのでしょうか?   「消費者物価指数」という値を利用して比較していきます。

消費者物価指数とは?

総務省が発表している消費者物価指数とは、基準となる582品目(2020年基準)への支出をウエート付けした上固定し、その品目を購入するためにいくら必要なのかを計算することで、前年との物価の変動を知ることができます。
 
数値としては、ある年の基準値を100として、その後の値が上昇した場合は物価が上がった、値が減少した場合は物価が下がったといえます。海外においても基準となる品目などは違うものの、おおむね同じような方法で計算され、国際通貨基金(IMF)が集計しています。
 

各国の消費者物価指数を比べてみましょう

では、各国の消費者物価指数を比較してみましょう。総務省統計局が各国のデータを「世界の統計2021」として取りまとめており、その中の消費者物価指数の項目から何カ国か抜粋してみます。
 
【図表1】

2010年=100
日本のみ2015年
2016年 2017年 2018年 2019年 2016年⇒2019年の差
日本 99.9 100.4 101.3 101.8 1.9
インド 155.9 159.8 167.6 180.4 24.5
中国 117.2 119.1 121.6 125.1 7.9
アメリカ 110.1 112.4 115.2 117.2 7.1
カナダ 110.2 112.0 114.5 116.8 6.6
ブラジル 150.5 155.7 161.4 167.4 16.9
イギリス 112.1 114.9 117.6 119.6 7.5
イタリア 107.4 108.7 110.0 110.6 3.2
スイス 97.7 98.3 99.2 99.5 1.8
ドイツ 107.7 109.4 111.2 112.9 5.2
フランス 105.8 106.9 108.8 110.0 4.2
ロシア 162.2 168.2 173.0 180.8 18.6
南アフリカ 138.9 146.1 152.6 158.9 20.0
オーストラリア 113.5 115.7 117.9 119.8 6.3

※総務省統計局 「世界の統計2021」より筆者作成
 
図表1のデータをみてみると、日本は消費者物価指数があまり大きく変動していないといえます。2016年⇒2019年の数値差でみると1.9の上昇となっており、似たような状況になっているのは、表の中ではスイスとなります(1.8の上昇)。
 
その他の国では2016年⇒2019年の差をみると3.0~10.0前後の上昇が多く、発展途上国といわれる国では10.0を超える変化になっている国もあります。日本の物価は世界と比較すると相対的に安くなっていると推定されます。
 
G7の国だけをみても、物価指数は2016年⇒2019年の変化で3.0以上の上昇をしており、今後も同様の状況が続くことで、さらに差が開いてしまうことが予想されます。
 

まとめ

以上、世界の一部の国の消費者物価指数から日本の物価を確認しました。
 
生活している感覚としては物価は上がっているものの、税金や社会保険などの部分の負担も大きく感じます。社会全体が良くなっていくといいですね。
 
出典
総務省統計局 消費者物価指数のしくみと見方
e-Stat 消費者物価指数 / 2020年基準消費者物価指数 / 統計の概要
総務省統計局 世界の統計2021
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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