子育て世代のお金事情とは? 世帯年収や貯蓄額、持ち家状況などをチェック!
ファイナンシャルフィールド / 2022年3月9日 9時40分
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株式会社小学館が運営する育児メディア「HugKum」(はぐくむ)が、「令和の子育て世代のお金事情」(※)を発表しました。 子育て世帯の年収や貯蓄額をはじめ、毎月の食費や持ち家状況などが明らかになっています。 気になるお金事情を早速チェックしてみましょう。
世帯年収は500万円台が最多? 貯蓄がない家庭も15%ほど
この調査は、未就学児~小学生の子どもを持つ保護者818人を対象に行われたものです。
まずは子育て世代の世帯年収を見てみましょう。
1位:500万円~600万円未満 15.7%
2位:400万円~500万円未満 14.6%
3位:600万円~700万円未満 11.4%
4位:300万円未満 11.1%
4位:300万円~400万円未満 11.1%
4位:700万円~800万円未満 11.1%
7位:800万円~900万円未満 8.6%
8位:1000万円~1500万円未満 8.1%
9位:900万円~1000万円未満 5.9%
10位:1500万円以上 1.8%
もっとも多かったのは、500万円台となりました。全体のおよそ7割が700万円未満、およそ3割が700万円以上という結果に。
今は共働きの夫婦も多いので、世帯年収が高くなる傾向にあるかもしれません。
では、貯蓄額についてはどうなっているのでしょうか。
1位:100万円~200万円未満 21.5%
2位:1000万円以上 17.6%
3位:貯蓄はない 14.4%
4位:200万円~300万円未満 11.8%
5位:300万円~400万円未満 9.5%
6位:700万円~1000万円未満 9.1%
7位:500万円~700万円未満 8.9%
8位:400万円~500万円未満 6.9%
TOP3の並びからもわかるように、貯蓄額は二極化していることが見てとれます。1000万円以上貯蓄している家庭と、まったく貯蓄のない家庭がほぼ同じ割合です。もっとも多かったのは100万円~200万円未満でした。
ざっくり分けると、貯蓄額が500万円未満の家庭はおよそ64%、500万円以上の家庭はおよそ36%ということになります。
お金を貯める目的(複数回答)TOP3は、1位が「教育資金」(65.6%)、2位が「老後資金」(53.6%)、3位が「趣味や旅行など娯楽のため」(29.8%)でした。
子育て世代の貯蓄は、「子どもの教育資金」と「自分たちの老後資金」がメインということがわかります。
1ヶ月の食費は6万円未満が多数! 6割以上が持ち家を購入
では次に、毎月の出費で頭を悩ませる人も多い「食費」について見てみましょう。
1位:3万円~5万円未満 39.2%
2位:5万円~6万円未満 22.0%
3位:3万円未満 14.5%
4位:6万円~7万円未満 9.6%
5位:7万円~8万円未満 5.5%
6位:8万円~9万円未満 4.0%
7位:9万円~10万円未満 2.9%
8位:10万円~13万円未満 1.4%
9位:13万円~15万円未満 0.3%
10位:15万円以上 0.2%
およそ半数の家庭が、月5万円未満に食費を抑えていることがわかります。6万円を超えると分布が一気に控えめになり、全体のおよそ4分の1という結果に。
感染症対策で外食が減った人も少なくなさそうですので、食費が抑えられている家庭も多いのではないでしょうか。
食費と同じく定期的に必ず出費が発生する項目といえば、家賃や住宅ローン。実際のところ、子育て世代の賃貸と持ち家はどれくらいの割合になっているのでしょうか。
1位:持ち家(戸建て) 53.6%
2位:賃貸 26.1%
3位:持ち家(マンション等集合住宅) 14.4%
4位:実家 3.4%
5位:その他(社宅等) 2.3%
半数以上の家庭が戸建ての持ち家を購入していることがわかりました。マンションなどについては、15%ほど。ざっくり分けると、持ち家がおよそ7割で賃貸は26%ほどという結果に。
実家や社宅などに住んでいる家庭は、少数派のようです。家庭を持つ=戸建て、という考えの人が多いのかもしれません。
子どもの教育資金のやりくりは? マネー教育はどうする?
最後に、子どもの教育資金や子どもに対するマネー教育について見てみましょう。
1位:学資保険 43.1%
2位:貯金 42.4%
3位:投資 7.8%
4位:貯めるつもりはない 4.4%
5位:その他 2.2%
学資保険と通常の貯金で票が割れています。投資を選択する人はまだ少ないようですね。
学資保険の利用者は自分たちで貯金をする自信がないという人も多いようです。通常の貯金でコツコツ貯める家庭も同程度いることから、それぞれの家庭に合った方法を考えてみましょう。
このように、大人になってから直面することも増えるさまざまなお金の問題。できれば小さいころからマネー教育をしたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どものマネー教育について、保護者はどのようなことに不安を感じているのか見てみましょう。
1位:不安に思っていることはとくにない 24.6%
2位:お金の価値が理解できていない 21.7%
3位:お金を計画的に使えない 19.5%
4位:お金の話をどう伝えたらいいかわからない 16.5%
5位:お金に触れる機会がない 10.0%
6位:子どもがお金の話に興味がない 4.6%
7位:その他 1.9%
8位:親がお金の話に興味がない 0.8%
子どものお金教育についての不安を聞いたところ、およそ4分の1の家庭が特になしと回答。それ以外でもっとも多かったのは「お金の価値が理解できていない」でした。
具体的なコメントとしては、「祖父母がおこづかいをあげすぎて、お金の価値が軽くなってしまう」「電子マネーが横行していて、お金の価値が果たして伝わるのか。昔は小銭を貯めたりしていたが、今は現金を扱う機会が少ない」「お金が湧いてくると思っている」などがありました。
これからキャッシュレス化はさらに広まることが予想できます。キャッシュレス決済の手軽さによって、気づいたら子どもが浪費してしまっていた……というケースが身近になってくる可能性もあります。
お金の大切さやお金を稼ぐ大変さを、子どもにどう教えていくのかも、令和の子育て世代の重要な役割になりそうです。
出典
※株式会社小学館「令和の子育て世代のお金事情」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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